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ロシア、強襲揚陸艦の北方領土への配備を計画

海外軍事
以前にもお届けしたことのあるフランスのミストラル級揚陸艦がロシアへ売却となった記事の続編が話題となっている。

RIA NOVOSTI(Russian International news Agency NOVOSTI:ロシア通信社ノーボスチ)によると、ロシアは今年の1月に予定されていた7億2,000万ユーロの支払いを済ませた後、36ヶ月以内に最初のミストラル級強襲揚陸艦の製造が報じられている。

また同通信社では、リトアニア議会においてロシアのフランス製強襲揚陸艦に対して北欧、バルト諸国での取り組みを強化するよう、意見が強まっているとしている。
そうした中でリトアニアの国防大臣は、今回のロシアによるフランス強襲揚陸艦の買収劇を「フランスによる深刻な過ち」であるとして強く非難している。

ロシアが最初にフランスとの軍事的な二国間協力について関心を抱いたのは2008年に開催された海軍軍事技術展示会のときであったとされる。
ならずもの国家の北朝鮮や中国だけでなく、地政学上で日本とも隣接するロシアの軍事意欲が旺盛な姿勢は見逃せない。最近10年間における、国防費の伸び率だけで言えば、ロシアは主要国を抑え、中国の3.92倍を上回る堂々トップの8.63倍となっている。もちろん、中国の場合は国防費を明確に公表していないという問題を抱えているが。

※写真は米海軍で撮影されたミストラル級強襲揚陸艦内部の模様

今回の契約でロシアがフランスから調達するミストラル級揚陸艦4隻のうち2隻は、太平洋艦隊の司令部がある極東ウラジオストクを母港とすることが検討され、ロシア軍によると1隻については北方領土へ向けた配備が予定されているとしている。
ミストラル級の強襲揚陸艦では、16機のヘリコプター、4隻の揚陸艇、最大70台の装甲車輌と450人の兵員の輸送が可能とされており、北方領土の領有権主張を加速させる狙いとみられる。

タス通信は22日、北方領土を視察したロシアのブルガコフ国防次官の発言として、北方領土に駐留する、ロシア軍部隊の戦闘態勢の強化を図る目的で、燃料供給の増加がおこなわれることを報じた。この発言に対してブルガコフ国防次官は「政治的な意図は無い」としているものの、北方領土における軍事的なプレゼンスを高めることと、実効支配の事実を上塗りすることで、北方領土の領有権を国内外に強くアピールすることが狙いとみられている。


参考記事:
http://en.rian.ru/world/20110119/162207296.html
http://en.rian.ru/mlitary_news/20110112/162110808.html
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110120/erp11012019220060-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110122/erp11012219500080-n1.htm
http://www.globalsecurity.org/military/world/russia/mistral.htm
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2010/2010/html/m2253000.html

過去の関連記事:
フランスが強襲揚陸艦2隻をロシアへ売却


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