NEWS

NASA、2025年の初飛行

海外軍事 Comments(0)
昨年末、NASA(National Aeronautics and Space Administration:米国航空宇宙局)は、ロッキード・マーチン、ノースロップ・グラマン、ボーイングの3社に対して行っていた、2025年までの近未来をテーマとした航空機の設計について評価をおこなった。

NASA、2025年の初飛行NASA、2025年の初飛行NASA、2025年の初飛行
評価に当たって提出された近未来フォルムの航空機デザインは、まるでSF映画さながらの様相となり、航空ファンのみならず、世界中からの注目が集まっている。

提出されたコンセプトモデルをみると、各社それぞれ異なる特徴を持って計画されていることがわかる。外観上での違いはさておき、今回NASAから要求されていたのはいずれも、低騒音であること、クリーンな排出ガスが実現されていること、燃費が良いことといった内容であった。

そして今回発表された機体はいずれも音速の85%の速度で飛行でき、7,000マイル(=約11,00Km)の飛行能力を持ち、45トン程度の積載能力を持つことが条件として設けられていた。

NASA、2025年の初飛行また、こちらは英国防省の要請の下で、2006年より英国BAEシステムズが開発し、昨年の7月に初公開となった、次世代ステルス戦闘機のTARANIS(タラニス)だ。「TARANIS」とは、グレート・ブリテンの先住民族ケルト人において伝わる「雷神」の名から由来しているとの事だ。

BAEシステムズによると、このTARANISはUCAS(Unmanned Combat Aircraft System)として紹介されている。つまり、「無人機」である。そして大陸間をまたぐ飛行を想定した造りとなる予定とのことなので、この機体を形容するには「長距離無人ステルス戦闘機」となる。記載こそ無いが、有人戦闘機と同様に、照準システムや爆弾を取り付ける装着架的なものを取替えれば、「爆撃機」仕様への切り替えも可能かもしれない。

さて、この英国始まって以来ともいえる革新的な航空設計が施されたTARANISについて、BAEでは、2010年度での地上におけるトライアルが成功すれば、2011年度中に初飛行の実施を目論見たいとの構えを示しており、その華々しいデビューの時期が待ち遠しい限りだ。

参考記事:
http://www.nasa.gov/topics/aeronautics/features/flight_2025.html
http://www.baesystems.com/Sites/Taranis/
http://www.baesystems.com/Sites/Taranis/MissionCommand/
http://www.baesystems.com/ProductsServices/bae_prod_mas_air_future_capab.html


同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは? (2022-06-07 14:29)
 【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ? (2022-05-05 19:21)
 ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは (2022-04-08 16:46)
 アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か (2022-03-26 13:10)
 ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始 (2021-08-08 11:54)
 ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム (2021-08-06 16:57)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop