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英空軍、トーネード隊を無人攻撃機 MQ-9 リーパーに移管へ

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RAF(Royal Air Force:英空軍)は16日、Tornadoで編成された 第13飛行隊 について、2012年に発足する2個目の MQ-9 Reaper RPAS (Remotely Piloted Air System) 飛行隊に隊名移管することを発表した。

英空軍、トーネード隊を無人攻撃機 MQ-9 リーパーに移管へ無人機 MQ-9 Reaper(リーパー:死神)は、同じく無人機の RQ-1 Predator(プレデター:捕食者)の後継機として開発が進められている最新鋭の無人機。英国に先立ち米国では、2008年に人類史上初となる全機無人機で固められた米空軍第174戦闘飛行隊が編成されている。また、遡ること2003年3月、MQ-9 Reaper はイラク上空で MiG-25 とドッグファイトによる交戦をし、撃墜されている。これが史上初の有人機と無人機による交戦となった。

こうした無人機を実戦で活用することは、古くより各国とも、その開発に触手を伸ばしてきた歴史がある。米軍では、アフガニスタンでの参戦以来、無人機の本格的な実戦投入が日夜進行中だ。兵士の生命を危険にさらすことなく、高度な技術によって造られた機体が効果的に情報収集をおこない、精度の高い攻撃を加えることで、戦闘シーンを有利に押し進めてきた。

今後、米軍では2025年までに最新モデルへと改修されたプレデター180機と、リーパー329機の導入が検討されている。無人機の実戦における有用性が報告される機会が多くなるにつれ、米空軍首脳部の中には、現在F35の開発を最後に有人機の導入を見送り、無人機のみでの生産体制をおこなおうとする動きが報じられるほどとなっている。

さて英軍のリーパー飛行隊に関する話題へ戻すと、RAFでは 現在、MQ-9 を装備する No.39 Sqn. は Creech AFB に拠点を置いているが、新しい No.XIII Sqn. では任務管制をイギリス本土で実施することになり、さらに効率的な任務遂行が可能になる、との説明がなされている。

英空軍第13飛行隊 は 1915年に発足し、2009年には "Operation Telic" における最後の Tornado GR.4 の出撃を担当。その後 2010年に "Operation Herrick" に参加している。そして解隊直前にはリビアにも出撃、Storm Shadow ミサイルの発射を実施した。


MoD UK 2011/5/16


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