イスラエル、リフトファン式飛行体「X-Hawk」「MULE」
DID(Defense Industry Daily) は28日付の記事で、イスラエルの Urban Aeronautics社 が 9 年がかりで開発してきたリフトファン式の飛行体 X-Hawk や MULE に、イスラエル軍が貨物輸送用として注目していると報じた。
⇒Bell/Urban X-Hawk VTOL aircraft
X-Hawk や MULE は同社が「ローターレス」について保有する Fancraft 技術の特許によって、ヘリコプター型では実現し得なかった飛行中の安全性の向上を実現している。これにより空中での静止をおこないつつも、壁際や電線、ロープなどが張り巡らされたような飛行体には不向きともいえる狭い場所への移動も容易に出来ることとなり、MedEvac(メデバック:"Medical Rescue and Evacuation" からの造語で「負傷兵救護ヘリ」の意)など、戦場での救護シーンでその活躍の場が期待されている。
また UAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人機)としての活用においてはソーラーシステムとの連携により、究極ともいえる救護ヘリの実現を目指すことも考えられる。
なおDIDでは、よりシンプルな Elbit Systems Ltd. 製 Flying Elephant、あるいはさらに汎用性に富む Boeing A160T といった機体もあるが、いずれも壁に沿って降りるようなマネはできないとしている。
DID 2011/6/28
Defense Update 2011/5/20
Urban Aeronautics 2011/7/1
CNET Japan 2008/05/26
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント