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Metal Storm MAUL、XREP共同開発のMoUへ

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Metal Storm MAUL、XREP共同開発のMoUへMetal Storm Ltd. が 法執行機関向けに ECD (Electronic Control Device) を開発・販売する TASER International社と、BREON Defence Systems Pty Ltd. との間で、Metal Storm MAUL と組み合わせる 12 ゲージの低殺傷性弾薬・TASER XREP (Extended Range Electronic Projectile, 有効射程 100ft) を共同で開発・販売するという内容の MoU (Memorandum of Understanding:覚書) に調印した。

MAUL は "Multi-shot Accessory Under-barrel Launcher" の頭文字から名付けられた 12ゲージ、5ラウンドの軍用セミオート・ショットガン。非殺傷用途でも使用が可能な設計となっている。モジュラー・ウェポンとしての活用にも注力した外観の構造となっており、CQB(近接戦闘)など、都市型戦闘での需要が見込まれている。

米国 DTIC (Defense Technical Information Center:国防技術情報センター) で 2007年5月に公開された "International Infantry & Joint Services Small Arms SymposiumSmall Symposium" のレポートによると、Metal Storm社の MAUL が、H&K社の XM-320、 Milkor MGL (M32)、CMore M26 MASS(Modular Accessory Shotgun System)、Beretta (CKER)、FN-303 Less Lethal Launcher などと共に検証を受けていた様子がうかがえる。
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また2009年のMetal Storm社のリリースでは、 "International Infantry and Joint Services Small Arms System Symposium" の席において、GLH1851 MAUL (Multi-shot Accessory Under-barrel Launcher) が発表された様子が公開されており、M4 カービンや M16 自動小銃の下部に取り付ける超軽量のショットガンとして注目されていた。MAUL の重量は 0.82kg と、同クラスのものと比較しても最軽量の部類に入ることが報じられている。また、殺傷能力が異なる様々な弾の使用を可能とし、殺傷能力を抑えた弾の使用の場合は、ドアのBreaching (ブリーチング) 用途でも使用可能としている。

2009年5月 には、米海軍 ONR (Office of Naval Research) から実射デモンストレーションの実施要請を受ける一方で、同年11月には カナダ国防省の "Defence Research and Development Canada" から、トライアル契約を受注している。そして2011年5月には、Colt Defense が Colt Canada Corp. と組んで評価試験を実施すること発表していた。
Metal Storm MAUL、XREP共同開発のMoUへ
Metalstorm MAUL: AWESOME Shotgun

Metal Storm MAUL、XREP共同開発のMoUへ
TASER XREP (extended range electronic projectile)

SpaceWar 2011/7/22
Defense Technical Information Center 2007/5/20
MarinesMagazine.DodLive.Mil 2010/4/5
SpaceWar 2011/5/31
Metal Storm 2010/1/18
Metal Storm 2009/11/6
Metal Storm via Defense-Aerospace.com 2009/5/20

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