「マイウェイ 12,000キロの真実」、1月14日全国公開

映画・テレビ Comments(0)
日本、ソ連、ドイツ。捕虜になり3つの軍服を着ることになった数奇な運命。アジアからノルマンディーまで、12,000 Km を生き抜いた、真実の物語。
「マイウェイ 12,000キロの真実」、1月14日全国公開
1944年、「ノルマンディー上陸作戦」 後に、ドイツ軍捕虜から発見された一人の東洋人の実話を基に製作された真実の物語。日本統治下の朝鮮からソ連、ドイツを経てノルマンディーまでの、12,000キロを、日本、ソ連、ドイツ三カ国の軍服に身を包み戦ってきたという、この東洋人兵士の物語を、「シュリ」、「ブラザーフッド」のカン・ジェギュ監督が、韓国映画史上最高の製作費となる、25億円を掛けて製作。
「全てを失った二人が、それでも生き抜く姿」 を描いた感動作だ。

マイウェイ 12,000キロの真実
http://www.myway-movie.com/

【アメリカ公文書館で見つかった一枚の写真】
物語の発端は、アメリカ国立公文書館に保管されていた一枚の写真だった。ドイツ軍の軍服に身を包んだ、この東洋人の姿は、韓国国内で話題となった。
1944年、史上最大の上陸作戦「ノルマンディー上陸作戦」 作戦終了後、一人の東洋人が発見される。
彼が語り始めたのは、日本兵として朝鮮半島を出発し、12,000キロの道のりを戦い抜き、しかも全ての戦いで敗戦し、捕虜になり続け、日本、ソ連、ドイツ三カ国の軍服を着て戦ったという衝撃的な物語だった。

【奇跡の実話に出会った、カン・ジェギュ監督】
この“全てを失っても生きる希望を捨てなかった男”の奇跡の物語に出会った監督は「果たして、 この男は一人だったのか?一人でなかったとしたら誰と一緒だったのか? 過酷な状況の中、彼らが生きることを諦めず、思い続けた希望とは?」と考えた。
こうして、 時にはライバルとして、時には同志として、お互いが刺激となり原動力となった 朝鮮人と日本人の2人の男の物語が出来上がった。この物語は、全ての人々に、「生き抜く力」、「全てを失った時に得られる幸せ」 を信じさせる感動をもたらします。

真実を基に構成された、
【全てを失っても生き抜く二人の男の物語】

1928年、日本統治下の朝鮮・京城(現・ソウル)。
この地に引っ越してきた少年、憲兵隊司令官を祖父に持つ長谷川辰雄は、使用人の息子キム・ジュンシクと出会う。走る事が大好きな二人の少年は、良きライバルとして国を代表する選手にまで成長するが、オリンピック代表の座を掛けた選考会中に起きた乱闘事件の影響で、辰雄はマラソンを離れ、ジュンシクは日本軍に入隊する事になり、憎しみ合うようになる。

1939年、モンゴル国境地帯のノモンハンの戦場。過酷な戦闘の日々を送るジュンシク達の部隊に、絶対的な愛国心を抱く軍人へと変貌を遂げた辰雄が上官として赴任する。彼は、戦場においてもオリンピックへの夢を信じて生き抜くジュンシクを目の敵にする。辰雄の狂気的な指揮の下、ソ連軍への攻撃作戦が決行される日、奇襲を受けた日本軍は壊滅的な打撃を受け、二人はソ連軍の捕虜となる。列車でロシアの険しい大山脈の頂きを越えて極寒の強制労働所に送られ、仲間たちは劣悪な環境の中で倒れていく。誇りも地位も名誉も全てを失った辰雄は、どんな状況でも自分を見失わず、民族の違いも厭わないジュンシクの姿を見るうちに、国も地位も関係ない、一人の人間として前を向いて歩み始める。

1941年12月、ドイツ軍がソ連に侵攻したことを受け、捕虜たちもソ連軍に配属される。日本帝国軍人として、敵国の軍服に袖を通すことに、震えるほどの屈辱を感じる辰雄だったが、【誇りを守り死ぬか、誇りを捨てて生きるか】の選択の中、生きる事を選ぶ。
苛烈を極める戦況の中、決して後退を許さないソ連将校の姿をみた辰雄は、かつての「命を軽視していた」自分の姿を重ね、「生き抜く」事への執着心を抱く。激戦のあと生き残った二人は、ドイツへ逃亡を計るがドイツ軍に捕えられ、バラバラに別れてしまう。

1944年5月、フランスのノルマンディー。ドイツ軍の「東方部隊」に所属する辰雄。ジュンシクと離れ、今は一人となった彼の表情には、命を捨てようとしていた頃の面影はなく、今でも離れてしまったジュンシクを探し続けていた。しかし、そんな変わり始めた辰雄に、運命の“1944年6月6日”。史上最大の上陸作戦と言われる連合軍の「ノルマンディー上陸作戦」の日が刻一刻と近づいてきていた。果たして彼らは生きて再会し、12,000キロ彼方の故郷に戻り、再び、夢のオリンピックを目指すことはできるのか?

本当ならば親友になれたはずの二人。極限の運命の中、夢も誇りも仲間をも、全てを失った二人。決して交わることのない二人の【マイウェイ】が交わる時、何が生まれるのか。
全てを失ったから得られた「生き抜く力」が全ての人に感動を贈る。


監督&キャストコメント
カン・ジュギュ監督 (代表作:「シュリ」「ブラザーフッド」)
「これは戦争映画ではありません。希望を描いた物語です。人間を心から理解し、愛するということを知るきっかけとなる映画になってほしい。」
戦争や国同士の対立の中で軽視される個人の悲劇を描き続けてきた、カン・ジェギュ監督。「この作品をきっかけに、日本と韓国の友好が進めば」との思いをこの作品に込めている。

オダギリジョ― 【夢を捨て、国に命を捧げた男 長谷川辰雄役】
「第二次世界大戦に触れるというのは、どこの国にとっても凄く敏感な事柄です。そんな中、韓国、中国、日本、三か国の俳優が集まってこの作品を作る事は、大きな挑戦だと思いました。本作は、二人の男の物語です。ただその物語の中に戦争があるというだけで、戦争映画ではありません」
         
チャン・ドンゴン 【まっすぐに夢を信じ、走り続けた男  キム・ジュンシク役】 
「人物や人間に重点を置いて描かれてる。そして、日韓中とアジアの役者が集まって感情を表現し合い、観客に伝えている。これは凄い事だと思う。
『マイウェイ』は、たまたま戦争時代が背景だっただけで、戦争映画ではない。」

【TOPICS】
■クランクインは、2010年10月15日。韓国での8カ月のロケの後、カンヌでの記者会見を経て、ラトビアで、クライマックスとなるノルマンディ上陸作戦の撮影を一カ月行い、2011年6月12日クランクアップした。

■ノルマンディシーンのロケハンだけで、地球一周分の移動。そして総撮影カット数は、5700カットに及んだ。

■現場での、オダギリさんとドンゴンさんは、劇中の辰雄とジュンシクのように、徐々に徐々に距離が近くなっていったそうで、劇中の人間関係とリンクしているようだったそう。

■撮影最終日のインタビューで、オダギリさんは「この一年、誰かの事を考えるとすると、辰雄以外にいなかった」と語るほどに、長谷川辰雄に入り込んでいた。そのため撮影中も“辰雄”として、監督と辰雄の動きや発言に関して、提案をしていたそう。

■憎しみ合う、辰雄とジュンシクが、初めて感情をむき出しにして本気で殴りあうシーンには、三日間もの時間をかけて撮影を行った。この殴りあいの中で、アクションの流れの中で、ある瞬間にオダギリ氏が涙を流すシーンがあり、非常に難しいシーンだったが、一発OKだったそう。

■韓国ロケでは、寒さとの戦いもあった。マイナス15℃ になる日もある中で、早朝から、日暮れまで連日撮影が行われた。この様な状況下で、真夏の戦闘シーンも撮影された。雪が残っている場合は、撮影の前日、製作チーム、演出チームは雪かき作業に明け暮れていたそう。

■怪我した辰雄を背負って、ジュンシクが雪山を駆け下りるといるシーンの撮影では、足場が悪い雪の斜面を1人で走るのも大変なのに、軍服を着て、辰雄を背負い、そして銃は2人分を担いだ状態。ドンゴンさんは、2010年の頭に両膝の手術をしており、膝の状態が完璧ではない中でこのシーンを演じ切った

■劇中で登場する、戦車は「プライベートライアン」チームが手掛けた車両。また辰雄が撃つマシンガンは本物を使用した。

■ラトビアのノルマンディ上陸作戦に参加したエキストラの中に、ドイツ軍の東方部隊所属だった兵士の孫がいた

■オダギリさんとドンゴン氏の最後の共演シーンは、現場のスタッフが涙するほどの感動的な演技だったそう


【リアリティを求めてされ導入された撮影方法の数々】
※各撮影方法の呼称は、「マイウェイ」撮影現場の独特の呼び名

「ドリル装着しての撮影」
戦争の臨場感を出すために、カメラにドリルのような機材を設置して撮影。ドリルの振動がカメラに伝わり、小刻みに揺れる画面が戦場における爆発や激しい人物の動きをさらに強調してくれる。
   
「カメラマンも一緒に戦車からジャンプ」
辰雄が戦車から落ちて、でも立ち上がって向かって行くカットの撮影のとき、撮影監督の身体にカメラを繋げて、撮影監督も辰雄と同じタイミングで戦車からジャンプをして撮影。その反動でカメラも一度、地面に落ちた感じが演出されている。見ている側が、自分も戦車から落ちたかのような錯覚をカメラワークで演出。
  
「ブラックボックス」
爆発などを近距離から撮影して迫力を演出するために、ブラックボックスと呼ばれる機材が使用された。黒い鉄板のボックスに強化ガラスがついていて、その中に5Dカメラを設置。それを地面を掘った穴に設置。人物がいたら危険な距離からの撮影が行えるので、より臨場感のあるカットがいくつも誕生した。
 
「ボディーカメラ」
スタントマンの身体にカメラを固定し、その表情を撮る機材。向きを変えても、激しく動いても、どんな動きをしても、倒れようが何をしようが、身体と連動しているので、表情だけを捉えることが出来る。観客は役者の動きと全く同じ動きを体験可能。
 
「ワイヤーカム(スパイダカム)」
ワイヤーによって高さ角度、向きを自由に操作できるカメラで、サッカー中継などにも使用されている。ワイヤーをつなぐポールを設置するのに1日。この機材によって素早く上空に上っての俯瞰カットや、さらに360度の撮影が可能となった。

「御みこしカメラ」
御みこしのように4人で担ぐ台の上にカメラを設置。レールをひいて人物を追いかけるのが不可能なカットに使用。そういうときに、この御みこしカメラは活躍。撮影アシスタントたちが、わっしょいわっしょいと勢いよく走っていた。

「マイウェイ 12,000キロの真実」、1月14日全国公開
■タイトル: 『マイウェイ 12,000キロの真実』
■公開表記:2012年1月14日(土) 全国ロードショー
■配給:CJ Entertainment Japan/ 東映
■監督: カン・ジェギュ
■主演:オダギリジョー、チャン・ドンゴン

©2011 CJ E&M CORPORATION & SK TELECOM. ALL RIGHTS RESERVED


同じカテゴリー(映画・テレビ)の記事画像
『シン・仮面ライダー』に本格的なガンアクションが!?
身に危険が...いざという時の護身術!元特殊部隊が指南...あの日用品も武器に?
特殊部隊の隊員が描く、本格クライムムービー漢たちの「HAKUTO」始動 開始。
災害に、アウトドアに、一つあると心強いライト、 SureFire(シュアファイア) その1 歴史編
元デルタのラリー・ビッカーズが映画「ボーダーライン」のミリタリー描写を徹底検証
警察官の「ボディカム」を題材にしたホラー・スリラー映画『Body Cam』の海外版トレーラー公開
同じカテゴリー(映画・テレビ)の記事
 『シン・仮面ライダー』に本格的なガンアクションが!? (2023-03-18 00:00)
 身に危険が...いざという時の護身術!元特殊部隊が指南...あの日用品も武器に? (2023-01-31 12:50)
 特殊部隊の隊員が描く、本格クライムムービー漢たちの「HAKUTO」始動 開始。 (2021-12-18 13:42)
 災害に、アウトドアに、一つあると心強いライト、 SureFire(シュアファイア) その1 歴史編 (2021-09-02 16:13)
 元デルタのラリー・ビッカーズが映画「ボーダーライン」のミリタリー描写を徹底検証 (2020-06-07 20:00)
 警察官の「ボディカム」を題材にしたホラー・スリラー映画『Body Cam』の海外版トレーラー公開 (2020-05-31 12:00)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop