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米軍予算削減で空母ジョージ・ワシントンの退役を検討

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米軍予算削減で空母ジョージ・ワシントンの退役を検討厳しい財政事情を受けて、大規模な予算削減に悩む米国が、「虎の子」 "原子力空母" の退役を検討しているとして、報じられている。

DefenseNews では、米国防総省筋の話として、USS George Washington (CVN-73) が 2016 年から予定されている炉心交換を中止し、炉心の寿命が尽きたところで退役させることを検討している、として報じた。
USS George Washington (CVN-73) は、2008年に USS Kitty Hawk (CV 63) の後継として 神奈川県 横須賀基地を母港とし、日本を含む太平洋地域の安全保障における象徴的軍事力として、その存在感を遺憾なく発揮してきた。排水量 10万トン、乗組員 6,000名の 「洋上の航空要塞」原子力空母は、その運用においては、莫大な費用が掛かるとされ、予算削減の矛先に上がった格好だ。
今回の空母ジョージ・ワシントン退役が実現の方向へ進めば、米海軍は、現在の空母 11隻体制から 10隻体制へ大幅な戦力の見直しを迫られる。
対中国や北朝鮮情勢、ロシアなどとの安全保障面での問題を抱える日本にとっても大きな影響があると考えられている。
今年 8月には、Hillary Clinton (ヒラリー・クリントン) 米国務長官が、中国の積極的な軍事進出を横目に、太平洋地域での米軍の軍事力を削減することに反対の意思を表明したばかり。

米軍の国防予算削減に絡んだ話題は これだけではなく、ここ最近に報じられているものだけでも、米陸軍では、45個ある現役の旅団戦闘団 (BCT : Brigade Combat Team) の中から 10個を解隊する方針や、アフガニスタン撤収に絡めて、米海兵隊では 202,000名の現役兵力から 15,000名以上の削減を受けて、186,800名を下回る水準まで減勢させる見込みなど、大胆且つ大規模なものとなっている。

DefenseNews 2011/10/7, 9/1, 8/30
SpaceWar 2011/8/16

過去の「米軍予算削減」関連記事:
米軍、国防費の見直し計画を発表


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