パリ・フランス で 10月18日～21日にかけて開催される "2011 MILIPOL Trade Exhibition" に合わせて、FN Herstal社 では新型のセミオート射撃銃 "SCAR-H PR Precision Rifle" がお披露目となった。

SCAR®-H PR Precision Rifle

Caliber: 7.62x51mm NATO
Operating principle: Gas operated, rotating bolt
Firing mode: Semi-automatic
Feed device: 10- or 20-round steel magazine
Weight (without magazine): 4.5 kg
Length
w/ buttstock fully extended: 1.070mm
w/ buttstock fully collapsed: 1.011mm
w/ buttstock folded: 816mm
Barrel length: 20"
Color available: Black

Photo: FN Herstal

"SCAR®-H PR Precision Rifle" は、名前の通り長距離での射撃に特性を持ったライフルだが、FN Herstal では、一方で近距離での戦闘を意識した構成も併せ持っているとしている。20インチのヘビーバレルとツーステージトリガーで高い精度の射撃を実現。折り畳み式のストックと、射手の好みで調整可能なチークライザーなどは、先行してリリースされているSCARファミリーと同様に道具無しで調整可能。アイアン・サイトでは 600m設定としているが、「ピカティニー・レール」 "MIL-STD 1913 Rail" を実装していることにより、様々な光学機器の搭載を可能としている。なお、使用する弾薬は 7.52mm×51 NATO で、弾倉は 10 発入りまたは 20 発入りとしている。

SCAR Family

左：SCAR-L、中央：SCAR-H、右：Stand Alone。
Image from: NAVSEA Warfare Centers (いずれも)

特殊部隊による・特殊部隊の為に・特別にデザインされた・特殊部隊用の小銃、"SCAR"。"NAVSEA Warfare Centers" が報告したプログラムの要件では、2004年1月、"SCAR JORD" (Joint Operational Requirements Document) が承認され、人間工学に基づいたデザインと、従来品とのパーツによる互換性から、時間とコストの削減をおこないつつも、小銃としての有効性を向上させる狙いが図られ、当初の計画からも 5.56mm仕様、7.62mm仕様、40mmグレネードのファミリーがラインアップされている。

エアソフトでは、台湾メーカーの VFC社が「コンバージョンキット」としてリリース。その後、日本メーカー 東京マルイ社が "次世代電動ガン" と名付けた独自のリコイル・システムを搭載した電動ガンを発表。東京マルイ社では当初、5.56mmバージョンの "SCAR-L" を次世代電動ガンとしてモデルアップしたが、先日 (2011年10月13日～16日、幕張メッセ) 開催された「第51回 全日本模型ホビーショー」の場で、7.62mm仕様の "SCAR-H" を次世代電動ガンモデルとして発表したばかり。その他に、台湾 WE社 からは ガスブローバック の SCAR-L がモデルアップされている。

FN Herstal 2011/10/12
NAVSEA Warfare Centers 2005/05/19