Blackwater、再び社名変更で"ACADEMI"社へ
"Blackwater" の名で知られる米国の著名なセキュリティー企業が再び社名変更となった。ブラックウォーター社と言えば、日本のミリタリーマニアの中では知らない人は居ない程に有名な民間軍事会社。"Private Military Company"、通称「PMC」(または PSC:Private Security Contractors)の名を轟かせ、"民間軍事会社"の代名詞ともなった。
2007年9月に起こしたイラク人射殺事件を機に、民間軍事会社の協会である IPOA (International Peace Operations Association:国際平和活動協会) から除名。社名から「ブラックウォーター」の名が無くなり、2009年2月には、民間警備の業務を、ビジネスの視点からフォーカスし、企業における変化を反映させるという意味を込めた社名、「Xe Services LLC(zi:と発音)」へと変更をおこなっている。
海外軍事情報サイト Space War によると、Blackwater、Xe 時代からの投資家コンソーシアム "USTCホールディングス" が、Xe がおこなっていたサービスを継承するブランドネームとして、"ACADEMI" を発表したとしている。
新会社の "ACADEMI" の名は、古代ギリシアの哲学者 Plato (プラトン) がアテネで開催した「アカデーメイアー」に由来しているとし、14世紀 - 16世紀のイタリア ルネサンス以降学術団体、学会といった意味に使われている。
ACADEMI によると、ノースカロライナ州には全米最大となる 7,000エーカーの旗艦研修センターを設けており、50種類もの戦術的トレーニングを実施することができる。主な訓練施設は次の通り。
・5つの Ballistic Houses
・多目的な MOUT (Military Operations on Urban Terrain) と、複数のシナリオ施設
・3つの艦船への臨検シミュレーター
・飛行場が2つと降下施設が3つ
・3マイル (480メートル) のタクティカル・ドライビング・トラック
・25個の座学用教室
・多目的爆破訓練レンジ
・個人訓練用の施設が2つ
・300以上の職員や他の訓練の支援活動センターのための宿泊施設
ここ直近 7年では、5万人以上の民間警備要員の訓練をおこない、6万件の警備任務を実施したとし、その豊富な訓練施設を利用し、1万人以上の外国の軍隊やテロ対策の専門家、法執行機関のエージェントおよび5万人以上の米国政府職員への研修に施設を提供している。
なお、Blackwater Worldwide の創設者で元米海軍特殊部隊 Navy SEALs 隊員の Erik Prince 氏が率いる企業、 Reflex Responses (= R2) は、中東アブダビで傭兵契約を交わしたとして、今年 5月に報じられている。
Space War 2011/12/12
Logo from ACADEMI
過去の「Blackwater」関連記事:
⇒Xe/Blackwater、元従業員から訴えられる
⇒ブラックウォーター創設者が率いるR2、中東アブダビで傭兵契約
2007年9月に起こしたイラク人射殺事件を機に、民間軍事会社の協会である IPOA (International Peace Operations Association:国際平和活動協会) から除名。社名から「ブラックウォーター」の名が無くなり、2009年2月には、民間警備の業務を、ビジネスの視点からフォーカスし、企業における変化を反映させるという意味を込めた社名、「Xe Services LLC(zi:と発音)」へと変更をおこなっている。
海外軍事情報サイト Space War によると、Blackwater、Xe 時代からの投資家コンソーシアム "USTCホールディングス" が、Xe がおこなっていたサービスを継承するブランドネームとして、"ACADEMI" を発表したとしている。
新会社の "ACADEMI" の名は、古代ギリシアの哲学者 Plato (プラトン) がアテネで開催した「アカデーメイアー」に由来しているとし、14世紀 - 16世紀のイタリア ルネサンス以降学術団体、学会といった意味に使われている。
ACADEMI によると、ノースカロライナ州には全米最大となる 7,000エーカーの旗艦研修センターを設けており、50種類もの戦術的トレーニングを実施することができる。主な訓練施設は次の通り。
・5つの Ballistic Houses
・多目的な MOUT (Military Operations on Urban Terrain) と、複数のシナリオ施設
・3つの艦船への臨検シミュレーター
・飛行場が2つと降下施設が3つ
・3マイル (480メートル) のタクティカル・ドライビング・トラック
・25個の座学用教室
・多目的爆破訓練レンジ
・個人訓練用の施設が2つ
・300以上の職員や他の訓練の支援活動センターのための宿泊施設
ここ直近 7年では、5万人以上の民間警備要員の訓練をおこない、6万件の警備任務を実施したとし、その豊富な訓練施設を利用し、1万人以上の外国の軍隊やテロ対策の専門家、法執行機関のエージェントおよび5万人以上の米国政府職員への研修に施設を提供している。
なお、Blackwater Worldwide の創設者で元米海軍特殊部隊 Navy SEALs 隊員の Erik Prince 氏が率いる企業、 Reflex Responses (= R2) は、中東アブダビで傭兵契約を交わしたとして、今年 5月に報じられている。
Space War 2011/12/12
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過去の「Blackwater」関連記事:
⇒Xe/Blackwater、元従業員から訴えられる
⇒ブラックウォーター創設者が率いるR2、中東アブダビで傭兵契約
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