1982年 のフォークランド ( アルゼンチン名 "マルビナス" ) 紛争から 30周年 の節目を迎える今年、英国とアルゼンチンとの間で燻り続けてきた領土問題が、このところ両国政府トップによるフォークランド諸島の領有を巡った舌戦が繰り広げられ、再び緊迫し始めている。

英国政府は 31日、英海軍の 45型 ミサイル駆逐艦 HMS Dauntless をフォークランド諸島へ向けて派遣することを発表。

10億ポンド (約 1,200億円) を掛けて建造した最新鋭 駆逐艦の派遣について英国政府は、同海域で配備に就いている 23型フリゲート・HMS Montrose の後釜として派遣、「通常の (routine) 配備であり、昨今の情勢を受けた措置ではない」としている。
一方で政府の建前とは裏腹に、英海軍司令官によると「この海域に最新鋭の艦艇を展開することは、英国が係争中の領土を手放すつもりはない、という強いシグナルを送ることになるだろう」とし、英国政府より踏み込んだ意識の表れを伝えている。

英国では、先月に国防省から提出された、フォークランド諸島における不測の事態に備えた緊急案 (contingency plans) を承認している。

DefenseNews 2012/01/31
Daily Mail 2012/02/01
Photo: Type 45 Destroyer / BAE Systems
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