カナダ モントリオール工科大学の研究チームが、衣類に織り込ませるバッテリー、スマート繊維の研究について発表をおこなった。
スマート繊維での電気駆動は、効率的で軽量、柔軟性のある電源が必要となるが、今回の研究では ポリエチレン酸化物電解質 と リン酸鉄リチウム、チタン酸リチウムを使って実現している。熱可塑性プラスチック材料 としての特性を活かし、穏やかな加熱の中で延伸させ、織機を使って手作業で繊維の中へ織り込むとしている。

研究チームによると、液体電解質を使っていないソフト リチウムイオンバッテリーで、初めての完全ウェアラブルであるとしている。今回の素材を使った衣服としては、恐らく数百ボルトの供給がおこなえるとしており、緊急事態などの場面で救難信号を発信する際での活用に期待が寄せられる一方で、チームは生地の洗濯や防水での対策を課題として掲げている。

Energy Harvesting Journal 2012/02/07