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ナチス・ドイツのV2ロケット、状態良好で回収

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ナチス・ドイツのV2ロケット、状態良好で回収英海軍の爆弾処理専門チームは、英国東部の Essex (エセックス)州・Harwich (ハリッジ)港 で、Nazi Germany (ナチス・ドイツ) が放った 1トン の爆弾処理に当たった。この爆弾は、Adolf Hitler (アドルフ・ヒトラー) 率いる ナチス・ドイツ が世界に先駆けて開発をおこなっていた V2ロケット に装着されたもので、今から 68年前 の 1944年10月 に発射されたものと考えられている。今までに見付かった V2ロケット 関連の中で最も状態が良いものとして報じられている。

V2 ロケットは、ナチスドイツ の陸軍将校 Walter Dornberger (ヴァルター・ドルンベルガー) によって発案された、世界初の長距離 (当時として) 弾道の戦術ミサイル。1944年 から 1945年 に掛けて第2次大戦終結までの間、ロンドンを中心に 1,400発 ほど撃ち込まれ、軍人・民間人を含め、7,250人 の死者を出している。

ナチス・ドイツのV2ロケット、状態良好で回収第二次大戦当時、世界最先端の科学技術を持っていた ナチス・ドイツ は、数多くの画期的兵器を開発。英海軍スポークスマンによると、V2ロケット は音速の 3倍 で空から地上へ降り注いだという。また 2010年 におこなわれた科学的検証作業の中で、V2ロケット は着弾の際に、地面に幅 60フィート (約 18m)、深さ 16フィート (約 4.9m) のクレーターを創り、周囲に 3,000トン の瓦礫を撒き散らした、としている。射程距離は 200マイル (320km) だった、としてる。
ただし当時の V2ロケット は、着弾の精度面で問題を抱えており、目標地点に定めたところから、数キロメートルから場合によっては数十キロメートルもの誤差で着弾し、ピンポイントでの攻撃ができなかった。
また、そもそもの開発コストも高く、1発 の V2 ロケット 製造において、戦闘機開発 数機分 とも言われるコストを必要とし、敗戦が色濃くなり、物資・資金共に欠乏する当時のナチス・ドイツでは、実戦での有効性が低かったと考えられている。

Daily Mail 2012/03/29
Photo: Nazi Germany V2 Rocket


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