中国最大の航空宇宙企業、中国航空工業集団公司 (AVIC International : Aviation Industry Corp. of China) が、在米の持ち株会社 Continental Motors, Inc. を通じて、破産したドイツの航空機エンジンメーカー Thielert Aircraft Engines GmbH の買収を発表した。破産申請は 5 年以上前からおこなわれていたが、今回の発表に至るまで財務詳細が示されていなかったとのこと。現在に至るまでの経緯としては、2005 年に Thielert 社は株式公開 (IPO : initial public offering) を実施。同社の創業者 Frank Thielert 氏は後に不正行為で起訴され現在服役中。2008 年に破産保護を申請するも、新たな投資家を引き付けることができずにいた。Thielert (タイラート) 社の手掛けたエンジンの中には、米 General Atomics 社が米陸軍と共に開発した無人航空機 MQ-1C Gray Eagle UAV にも使用されている。なお、今回の買収については、7/23 付で破産管財人により確認され、新たに Technify Motors としてドイツを拠点として再生するとのこと。

Bloomberg 2013/07/23
Reuters 2013/07/23
Aviation Week 2013/07/23
Ref : Selected Acquisition Report / MQ-1C UAS GRAY EAGLE
Photo : U.S. Army Programs / MQ-1C Gray Eagle Unmanned Aircraft System (UAS)
Image is for illustration purposes only.