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象牙密猟に対抗、米海兵隊が中央アフリカ・チャドのパークレンジャーへ戦術指南

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象牙密猟に対抗、米海兵隊が中央アフリカ・チャドのパークレンジャーへ戦術指南増え続ける野生動物の密猟 (poaching) への対策として、米海兵隊が中央アフリカ・チャドにパークレンジャー育成のために小規模な部隊 (Special-Purpose Marine Air-Ground Task Force Africa 14.1) の派遣をおこなう。密猟者追跡の為に結成された環境省の 100 名から成るレンジャーの育成に当たり、戦術や、パトロール、射撃、ナビゲーションなどを伝授することが示されている。チャドの南部にある Zakouma (ザクマ) 国立公園では、2005 年に 4,000 頭だったアフリカゾウの生息数が僅か 5 年で 450 頭に激減するなど、密猟者による深刻な事態。FWS (U.S. Fish and Wildlife Service : 米国魚類野生生物局) によると、チャドでは 50 年前に 50,000 頭のゾウの生息地であったが、現在では密猟によって 1,500 頭を残すだけとの報告も。その背景には、高値で売買される象牙 (ivory) の存在があり、アジアのブラックマーケットでは、キロ当たり 2,000 ドルを上回るなど上昇傾向にあるとのこと。世界自然保護基金 (WWF : World Wildlife Fund) の 2013 年度報告書によれば、密猟市場は年間 190 億ドルと試算されており、これはドラッグ、偽造通貨、人身売買に次ぐ 4 番目に大きな違法マーケットになるとしている。

AFP 2014/04/10 via Yahoo News
Special-Purpose Marine Air-Ground Task Force Africa / DVIDS 2014/04/10
U.S. Fish and Wildlife Service 2014/02/21
Photo Credit: Operation Cobra II / U.S. Fish and Wildlife Service

過去の「野生動物の密猟対策」関連記事:
南アフリカの武装密猟者と戦う元米軍特殊部隊員


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