アーバン戦闘で活躍!? ヒトがヤモリのように壁を昇降する DARPA「Z-Man プログラム」
米国防高等研究計画局・DARPA (Defense Advanced Research Projects Agency) は、「Z-Man プログラム」の下、生物界きっての「壁のぼり名人」である爬虫類、「ヤモリ」に倣った、クライミング パドル (gecko-inspired paddles) を使って、初のデモンストレーションを実施した。ヤモリの足の裏は吸盤ではなく、1 本の足につき 50 万本とも言われる剛毛を敷き詰めることで、人間の目では表面が滑らかに見えるガラスの上でも移動を可能としている。「ヤモリ式パドル」には、米マサチューセッツ州ケンブリッジにあるチャールズ・スターク・ドレイパー研究所 (Charles Stark Draper Laboratory)、通称「ドレイパー研究所」により開発された新規高分子による微細構造の技術 (novel polymer microstructure technology) が用いられ、およそ 99 キログラムのクライマーが 25 フィート (約 7.6 メートル) の高さのガラス壁を昇降した由。DARPA の掲げる Z-Man プログラムは、都市におけるビルの谷間 (urban canyon) での戦闘活動で、フル装備の兵士がステルス性を持ち、ロープや梯子などを使わず、僅かな時間の中で迅速な展開を図ることを目的にしたもの。今回のトライアルにおいてクライマーはヤモリ式パドル以外の装置は身に着けていなかったとのこと。ヤモリの様に壁を登ることができる装置と言えば、トムクルーズ主演映画「Mission: Impossible — Ghost Protocol」や人気ミリタリー FPS ゲーム次期最新作「Call of Duty: Advanced Warfare」でも描かれており、今後の開発状況についても注目が集まるところ。
DARPA 2014/06/05
About Z-Man Program
過去の「ヒトが壁を登る装置」関連記事:
⇒米大学生チームがスパイダーマン装置を開発、空軍のコンペで優勝
⇒DARPA、ロボット運用を記した「M3プログラム」を始動
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