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オスプレイからミサイル発射、ベル・ヘリコプター社とボーイング社が試験を実施

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オスプレイからミサイル発射、ベル・ヘリコプター社とボーイング社が試験を実施
ベル・ヘリコプター社は 12 月 8 日、ベル・ボーイング V-22 オスプレイを使った前方射撃能力のデモンストレーションを成功裏に終えたと発表した。

試験は先月、アリゾナ州ユマにある米陸軍試験場 (United States Army Proving Ground in Yuma) にて行われた。

同じく本件を報じた Aviation Week 誌によれば、この試験のため、オスプレイの胴体の左舷側には武器搭載用のパイロンが取り付けられ、それに加えて、ロケット発射時のブラストからランデイング・ギアが収められている出っ張り部分を保護するために、コーティング処理なども行われたという。また機首のセンサー類も、レイセオン社製の AN/AAQ-27A 電子光学カメラに代わり、L-3 Wescam MX-15 センサーとレーザー指示器が取り付けられたという。

オスプレイからミサイル発射、ベル・ヘリコプター社とボーイング社が試験を実施
発射されたのは 26 発の 2.75 インチ無誘導ロケットと、2 発の誘導ロケットで、これらは BAE システムズ社製の APKWS (Advanced Precision Kill Weapon System) から発射されたという。加えて、レイセオン社製のグリフィン B ミサイルの発射も試験されたとのこと。

試験はベル・ヘリコプター社とボーイング社の自社資金によって実施されたが、米海兵隊や米空軍特殊作戦コマンドからは特に、強い関心が寄せられているという。

オスプレイはこれまでにも、空中給油機装備や電子戦装備、通信ノード装備などを搭載しての試験が行われている。また、オスプレイに攻撃能力を持たせること自体はすでに行われており、Aviation Week 誌によれば、2 箇所のカーゴ・フック・ベイ部に 7.62 mm ガトリング・ガンを取り付けた機体がアフガニスタンで運用されたが、重くなることからあまり使用はされなかったという。

Bell Helicopter 2014/12/08
Aviation Week 2014/12/15
About APKWS Laser-Guided Rocket / BAE Systems
Photo: Andy Woodward / Textron media kit
Text: 鳥嶋真也 - FM201412


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