NEWS

F-35 ライトニング II に関する新たな問題が発覚か 今度は燃料

海外軍事 Comments(0)
F-35 ライトニング II に関する新たな問題が発覚か 今度は燃料
ソフトウェアの開発の遅れや、エンジンの出火など、これまでもいくつかの問題を起こしている F-35 ライトニング II について、新しい問題が発覚したと、The Aviationist などがここ数日、相次いで報じている。ただし今回は F-35 自体ではなく、ジェット燃料を F-35 に供給するタンクローリーの熱管理の問題だという。

The Aviationist によれば、F-35 の燃料には温度制限があり、もし燃料が高温の状態でタンクローリーから F-35 に供給された場合、エンジンが停止してしまう可能性があるという。

最近、ルーク空軍基地に真っ白なタンクを持つ新しいタンクローリーが登場したが、それには温度上昇を抑制するため、燃料タンクはポリウレタンとエナメルで構成された断熱材が貼られており、そしてなおかつ、太陽光を反射しやすいように白く塗られている。

関係者によれば、必ずしもタンクを白く塗らなければいけないわけではなく、また当然ながら軍にとっては従来どおりの緑色のほうが好まれるため、色を塗り替えることも検討されているというが、ルーク空軍基地の匿名の情報源は、The Aviationist に対して「緑色に塗ったトラックはまだ試験されていない」、つまり色を塗り替えることで温度問題が再発する可能性が残っていると漏らしたという。

The Aviationist によれば、この問題への対処のため、F-35 に使われる燃料の組成を変えるか、あるいはエンジン用のソフトウェアを書き換えるといった可能性が考えられているという。またどちらにせよ、緑色に塗りなおすとなれば、少なくないコスト上昇を招くだろうとしている。

The Aviationist 2014/12/10
U.S. Air Force photo/Staff Sgt. Luther Mitchell Jr.
Text: 鳥嶋真也 - FM201412


同じカテゴリー(海外軍事)の記事画像
DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは?
【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ?
ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは
アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か
ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始
ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム
同じカテゴリー(海外軍事)の記事
 DJI Mavic3カタログスペック解説 Cineモデルとの違いとは? (2022-06-07 14:29)
 【ミリタリー雑学】Tan499とかCoyote Brown498って結局ナニ? (2022-05-05 19:21)
 ドローンがウクライナ侵攻で果たす役割とは (2022-04-08 16:46)
 アメリカがウクライナに10Km先のターゲットを狙えるUAVを供給か (2022-03-26 13:10)
 ドイツ企業が新型の空挺装甲車の開発を開始 (2021-08-08 11:54)
 ロシアの2つの艦艇向け新型対空防御システム (2021-08-06 16:57)
この記事へのコメント
コメントを投稿する

この記事をブックマーク/共有する

この記事をはてなブックマークに追加

新着情報をメールでチェック!

ミリブロNewsの新着エントリーをメールでお届け!メールアドレスを入力するだけで簡単にご登録を頂けます!

[入力例] example@militaryblog.jp
登録の解除は →こちら

PageTop