MARSOC、ヘリ墜落事故の犠牲者 7 名を公表。内 1 名は事故直前に銀星章の授章式で祝福
フロリダ・パンハンドルで起きた米陸軍の UH-60 Black Hawk ヘリコプター墜落事故。この事故で 11 名の犠牲者の内、7 名を出した MARSOC は、犠牲者の名簿を公表した。
犠牲者の内の 1 人、ミシガン州ホランド出身の Andrew C. Seif 軍曹 ( 26 歳) は事故の起きる 4 日前に、戦時の勇敢な行動が評価されて名誉の勲章が叙勲されたばかりだったと言う。
Seif 氏は、「イラクの自由」作戦 (OIF: Operation Iraqi Freedom) で 第 7 工兵支援大隊に所属。そして 2010 年に CSO (Critical Skills Operator) になるべく、MARSOC の Individual Training Course を受け、それを見事にパス。その後、第 2 海兵大隊 (2d MSOB) に配属されていた。
2012 年 7 月に派兵先であるアフガニスタン西部のバードギース州 (Badghis Province) で、激しく銃弾の飛び交う中、致命的な傷を負った仲間の兵士を救うべく献身的な行動を示したことが評価され、米軍の勲章の中でも高位に位置する銀星章 (Silver Star) を受章。銀星章は、戦闘時における功績を対象とした勲章において、名誉勲章 (MoH: Medal of Honor) 、殊勲十字章 (DSC: Distinguished Service Cross) に次ぐ序列、第 3 位の勲章となる。
3 月 6 日 (金)、Seif 氏に対する授章式が米海兵隊基地キャンプレジューン (Camp Lejeune) ・ストーンベイでおこなわれていた。
事故当日の訓練について、前回よりももう少し踏み込んだ内容のものが発表されている。当日は、洋上のヘリコプターからロープを使って水中へ飛び込み、泳いでかまたは小型ボートを使って浜辺へアプローチするような内容だったとのこと。ヘリコプターとボートによる挿入 (insertion) と抽出 (extraction)、つまるところ派遣と撤退をおこなうもので、海兵隊によれば「準備のために同様の訓練を繰り返し日中でもおこなっていた」「同様の訓練であっても、視界良好な日中と違って夜間では一気にその難易度が上がる」とのこと。
Camp Lejeune Globe 2015/03/12
Washington Post 2015/03/13
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