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米陸軍、チヌーク"100 歳”を目指し CH-47F を改良する計画 = Flightglobal

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米国の航空宇宙専門誌 Flightglobal は 3 月 31 日、米陸軍が 2019 年以降に、大型輸送用ヘリコプター CH-47F「チヌーク」(Chinook) に運用期間の延長を目的とした、大きな改良を施すことを計画していると報じた。
CH-47 はボーイング・バートル社 (現ボーイング社) によって開発された、タンデムローター式の大型の輸送用ヘリコプターで、米軍の M198 155mm 榴弾砲を始めとして、重い兵器や車輌を運んだり、また災害時などには大量の物資を輸送したりすることができる能力を持っている。現在は CH-47 シリーズの最新型である CH-47F と呼ばれるバージョンの生産が行われている。CH-47F ではエンジンの出力や燃費が向上している他、機体の各所も再設計され、またコクピットはグラスコックピット化されているなど、大幅な改良が加えられている。
CH-47F は 2019 年まで生産が続くことが予定されているが、米陸軍では生産完了後に、2060 年まで運用を続けることを目指し、15 年から 20 年をかけて順次改良 (ブロック2改良) を加えることを検討しているという。CH-47 は 1961 年に試作機が初飛行しており、これが実現すれば、CH-47 は実に 100 年間にわたって飛び続けることになる。

現在の計画では、2020 年からブロック 2 改良が始まるという。この改良ではエンジンの出力がさらに向上し、機体も軽量化され、ローターブレードの形状も変更されるとされる。

また、さらに将来に向けて、2025 年からブロック 3 改良も計画されており、機体の長さを延長することなどが検討されているという。

Flightglobal 2015/03/31
Text: 鳥嶋真也 - FM201504

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