俳優チャック・ノリス氏のマーシャルアーツの原点は韓国・烏山空軍基地にある

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米陸軍公式サイト:WWW.ARMY.MILに『 Chuck Norris' martial arts roots still planted at Osan Air Base (チャック・ノリスのマーシャルアーツの原点は、烏山空軍基地にある)』と題した記事が掲載された。大韓民国平沢市に位置する在韓米軍の烏山空軍基地( Osan Air Base )には、米第7空軍や韓国空軍の司令部が所在する。

米俳優チャック・ノリス( Chuck Norris )は、若い頃より法執行機関で働くことに憧れ、高校卒業後の1958年に米空軍へ志願した。烏山空軍基地に配属された際に、暴れる酔っ払いを取押えることができなかったのを悔いて、武術を学ぶことにした。紹介された同基地フィットネスセンター内のジムで出会ったのが、武術教官のムン( Do Sik Mun )氏であった。

ムン氏は、後に”グランドマスター・ムン”と呼ばれるテコンドー・インストラクターで、同基地の専属イストラクターとして80歳まで務めあげ、4,500人以上の生徒に黒帯を認定してきた人物である。

ムン氏の下でテコンドーを学ぶこととなったが、チャック・ノリスを直接指導したのは同インストラクターのシン( Jae Chul Shin )氏であった。シン氏は、1958年に韓国軍に招集されフィットネスセンターでインストラクターとして勤め始め、兵役後もチャック・ノリスとのトレーニングは続き、2012年に亡くなるまで二人の交友は続いた。
チャック・ノリスは、「私が成功したのは、テコンドーの師匠らとの出会いと、軍での経験があったからだ。」と語っている。

ムン氏は、「テコンドーは軍役に就く者にとって不可欠である。彼らの身体を強くし、心を鋭くする。より高いレベルのテコンドーには、マインドコントロール、忍耐、哲学、心理学が必要とされる。」と語る。イスラエル、タイ、日本などが、軍事トレーニングの一環に武術を取り入れているように、これには重要な意味があるとのこと。
兵役後も軍のためにインストラクターを続けた理由として、「セルフディフェンスの有用性が、軍隊という共同体でも有効であることに気付き、広く伝えたいと思った。また、若いパイロット達の熱心な姿に感銘を受けた。」と述べている。

2014年からムン氏の下でテコンドーを学んできた黒帯保持者のロナルド·シャープトン( Ronald Sharpton )上等兵は、「格闘技を学びたければ様々なジムで教えてくれるが、グランドマスター・ムンは高齢でありながら、未だに技の衰えを見せない。そして、誰よりも素晴らしい技をもっており、自分の未熟さ思い知る。ムン氏からは、セルフディフェンスだけではなく“敬意”について教えてもらった。」と語る。

「トレーニングによって、当事者意識とプライドが高まる。ノリス氏のキャリアが物語るように、多くの自信を持つことで心身共に強くなり、報恩の精神を育むことに繋がる。」とムン氏は述べている。

烏山空軍基地のジムから、いつかまたチャック・ノリスのような大スターが誕生するだろう、と記事を締め括っている。

35th ADA Public Affairs 2015/06/30
Text: 弓削島一樹 - FM201507

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