TrackingPoint のソフトウェアにハッキングの脆弱性、第三者が遠隔から精密射撃を阻害
射撃未経験の女性や子供さえも、一流の狙撃手のような精密射撃を実現する Linux 搭載ライフルである TrackingPoint 社のシステムにハッキングの脆弱性が指摘されている。
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ネバダ州ラスベガスで 8 月 1 日から 6 日の会期で開催される Black Hat hacker カンファレンスの席で、セキュリティー研究者らが 1 年に及んで取り組んだ試験の成果が発表される予定。
TrackingPoint のシステムでは、精度の高い射撃を実現させるために、風向きや気温、距離、弾丸の重さなど様々な要因を瞬時に計算するアルゴリズムが組まれ、最適な設定が導き出されている。射手は標的を選び、銃口を向けてスイッチを押すだけで精密射撃が実現する。また、WiFi 経由での接続を可能としており、ターゲットを直視することなく建物の影やバリケード、掩体 (えんたい) 越しにも射撃をおこなうことができる。
試験では第三者の遠隔コンピューターによりハッキングが成功しており、精確な射撃の阻害に成功している。
最悪なケースとしては、人質救出などのデリケートな場面で、警察スナイパーが悪意ある第三者の不正アクセスにより、狙撃を失敗させられる可能性も秘めている。
WIRED 2015/07/29
Black Hat 2015
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