アメリカ国防高等研究計画局 (DARPA) の描く未来の航空作戦
現在のアメリカ軍は、世界最高・最強の航空戦力を持ち、さまざまな作戦を遂行できることは周知の事実であるが、これは、最大の強みでありながら最大の弱点でもある。簡単に言うと、現在の航空機1機の戦闘能力は、一昔前の1個飛行編隊よりも高いものの、1機あたりの価格が高価であり、大量に配備できないのである。
このような理由から、アメリカ国防高等研究計画局(Defense Advanced Research Projects Agency・・・DARPA)は、安く、小型で、空中で配備・集合できる航空機の開発計画「グレムリン」を開始した。
DARPAプログラムマネージャー、ダン・パット氏によると、「我々の目標は、諜報・監視・偵察の3つの機能を持った、小型機を開発することです」。
しかしながら、この航空機は、現在の多目的航空機を更新するものではなく、小型・軽量化され、ある機能に特化したドローンであるそうだ。
技術的な問題がないわけではない。国防高等研究計画局が克服するべき課題は以下の3つである。
・射出/回収の技術、および航空機の統合
・低コスト、ある程度の強度を持った機体設計
・高精度の分析、デジタル航空管制システム、航法およびステーションキーピングの開発
DARPAは、これらの課題を克服した上で、すでに自動化されている空中給油や無人航空機回収システムに統合したいと考えている。
究極的な目標は、戦闘機、爆撃機や輸送機などが安全な位置から固定翼の無人機を投下して作戦を遂行し、その後AC130などの大型輸送機が24時間以内に回収できるような機体の開発である。理想としては、1機あたり20回ほど使用でき、有人機とミサイルの中間的な役割を果たすことである。
DARPA 2015/08/28
Text: 友清仁 - FM201509
・射出/回収の技術、および航空機の統合
・低コスト、ある程度の強度を持った機体設計
・高精度の分析、デジタル航空管制システム、航法およびステーションキーピングの開発
DARPAは、これらの課題を克服した上で、すでに自動化されている空中給油や無人航空機回収システムに統合したいと考えている。
究極的な目標は、戦闘機、爆撃機や輸送機などが安全な位置から固定翼の無人機を投下して作戦を遂行し、その後AC130などの大型輸送機が24時間以内に回収できるような機体の開発である。理想としては、1機あたり20回ほど使用でき、有人機とミサイルの中間的な役割を果たすことである。
DARPA 2015/08/28
Text: 友清仁 - FM201509
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