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SPC David Hutchinson stands beside his vehicle in Afghanistan.

米陸軍の予備兵が、敵の猛攻を受けながらも自身の負傷を顧みず、多くの味方兵士の生命を救ったとして、その勇猛果敢な功績が称えられ「銀星章 (Silver Star Medal) 」を受け取った。

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テキサス州ハンブル出身、陸軍第 420 工兵旅団 (420th Engineer Brigade) 所属のデーヴィッド・ハチンソン (David R. Hutchinson) 上等兵 (Private First Class) (当時 22 歳) は、アフガンに派兵されて 1 週間と経たない日に忘れられない経験を持つことになる。

Photo: 420th Engineer Brigade Soldiers preparing for Convoy Operations in Afghanistan.

2008 年 5 月 21 日、ハチンソン上等兵はこの日、アフガニスタン南東部のパクティーカー (Paktika) 州で 4 輌の車列に分乗する 17 名の兵士の 1 人として、3 輌目の車輌上部のターレットで Mk19 自動擲弾銃手として周囲の警戒に当たっていた。

山岳地帯を進む車列が急勾配を通過したところで突如、RPG (ロケット推進擲弾) や機関銃、自動小銃で武装した 15 ～ 20 名の敵から襲撃を受けている。高台からの攻撃であったため、ハチンソン上等兵らの車列は「撃ち下ろし」で被弾。敵はハチンソン上等兵らの車列の最初と最後にある車両を RPG で攻撃した後に、高台から次々と降り、地上攻撃を始めた。

Photo By: Cpl. Kirstin Merrimarahajara
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猛攻を受ける中、この様子を観察していたハチンソン上等兵は、敵の攻撃で要 (かなめ) となっているのは「機関銃手の位置」にある判断し、自身が受け持っていた Mk.19 の火力をそこに集中。敵の機関銃を破壊するも、敵もそれに呼応する形で応戦し、ハチンソン上等兵は集中砲火を浴びている。

孤軍奮闘したハチンソン上等兵は、持っていた Mk.19 の弾薬全てを撃ち切るも、敵武装勢力少なくとも 5 名を殺害している。この激しい戦闘の中で、ハチンソン上等兵が搭乗していた車両は RPG の攻撃で破壊され、自身も右脚を負傷していた。

ハチンソン上等兵の勇猛果敢な反撃によって、車列は奇襲攻撃の難から抜け出すことに成功。一方で、周辺を見渡してみれば、重傷を負った味方兵士と、自分たちが乗ってきた車輌の残骸が散らばっていた。

襲撃を受けた地点から、最寄りの医療避難場所まで 1.5マイル (約 2.4 キロメートル) 。ハチンソン上等兵らはメデバック (負傷兵救護) ヘリコプターの到着を待った。

自身も右脚を負傷していたが、ハチンソン上等兵はストレッチャーでの搬送を拒否し、代わりに別の負傷兵らの救護を優先させたと云う。

この戦闘で示されたハチンソン上等兵の英雄的行動が評価され、65 回目の D-Day の記念すべき日に、銀星章が贈られている。アフガンの戦地で陸軍の予備兵が銀星章を受け取るのは 3 度目。

Private First Class David Hutchinson / U.S. Army Engineer School and Regiment 2014/02/22
U.S. Army 2009/07/07