EUのエアガン愛好家の悲痛な叫び エアソフトガンは「武器」ではない!

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EUのエアガン愛好家の悲痛な叫び エアソフトガンは「武器」ではない!
Image: Flag of Europe
2015 年11 月13 日に発生したパリ同時多発テロは、ヨーロッパのテロ対策に波紋を与えた。中でも法執行機関や対テロ部隊が注目されたのは、テロ組織が簡単に銃器を手に入れていた点であった。

この事件の顛末を受けて、欧州委員会は、兵器の入手・所有に関する法律/議会通達の修正案「91/477/EEC」を提出しようとしている。この修正案は、銃器の入手・保有に新たな制限を加えるものであり、とりわけ、エアソフトガンやモデルガンを規制の対象に盛り込もうとしている。

欧州委員議長ジュンカー氏は、「直近のヨーロッパ市民に向けたテロ攻撃と国境をまたいだ計画は非常に深刻であり、我々は、この脅威に共に立ち向かっていかなくてはならない」「この修正案により、テロリストが武器を入手するのを阻止することができる」「銃器の販売・登録を厳格化することにより、銃器犯罪の撲滅を目指す」「銃器の不正取引を根絶するための計画と行動を開始する」「ヨーロッパで、軍規格に相当する銃器の取引を行う組織犯罪を看過しない」と、この修正案の意義を説明した。

ジュンカー氏の声明を受けて、オランダ・エアソフト協会は、欧州委員によるエアソフトガンの規制法案の監視を継続し、モデルガン/エアソフトガンを分類Cに含めないように求めてゆくことを決定した。エアソフトガンが分類C に含まれるということは、ショットガン・猟銃と同等の規制を受けることとなる。

言い換えると、エアソフトガンが実銃と同じように危険であることと認識されるのだ。つまり、エアソフトガン所有者は、所有/所持登録をし、この登録を怠ると罰金や前科が記録されることとなる。
修正案の抜粋(翻訳)
(13)通達91/477/EC 第2の付則1 は、以下のように修正される。
(a)A 項は、以下のように修正される。
(i)分類A について、以下の点が追加される。
6. オートマチック銃器をセミ・オートマチックへ改造したもの。
7. 民間向けセミオートマチック銃器に、オートマチックに似た機能をつけたもの
8. 1 項から7 項までの銃器を使用不能にしたもの
(ⅱ)分類B 7 項は削除される
(ⅲ)分類C は、以下の点が追加される。
5. アラームおよび信号、警笛/号砲、およびそのレプリカ
6.機能不能にした分類B の銃器および分類C の1 項から5 項のもの
(b)B 項において、以下の文章が削除される

原文
EUのエアガン愛好家の悲痛な叫び エアソフトガンは「武器」ではない!
修正案全文
http://www.popularairsoft.com/downloads/draft_amending_directive.pdf

オランダ・エアソフト協会は、ヨーロッパ全土のエアソフトガン愛好家に向けて、以下のような声明を発表した。(以下原文の翻訳)

EU 全土のエアソフトガン愛好家の皆様へ

あなたの行動が求められています。パリの同時多発テロの後、欧州委員会は、エアソフトガンの登録の義務化をすすめ、所有登録を怠ると、罰金を課すか犯罪歴を残すことを決定しました。欧州委員会は、形状を問わずすべてのエアガン/モデルガンを分類Cへ分類するために、銃器法規を修正するようです。

これにより、家庭にある狩猟用ライフル/ショットガンと同様に、エアソフトガン・モデルガンも分類Cとなります。

言うまでもなく、市場にある膨大な量のエアソフトガンが、この修正案により「実銃」となり、一夜にして数百万人のヨーロッパ市民が「犯罪者」となってしまいます。エアガン愛好家は、パリを襲ったテロリストとは何の関係もありません。法律を改正するだけでは、テロ攻撃を防ぐことはできないことを欧州委員会に訴えなければなりません。

エアガン愛好家の皆さん、行動を起こしてください。欧州委員会は、業界や市民の反応をみてます。委員会にあなたの意見や言葉を送りましょう。以下の要点に絞って、皆さんの意見を委員会に訴えましょう。

1. エアガン愛好家は、テロリストとは何の関係もありません。
2. エアソフトガンは、威力や性能を落とした実銃ではありません。
3. EUは、膨大な数の無実の人々を犯罪者にしたいのですか。
4. エアガンを取り締まるための組織を作るのに途方もない資金が必要となります。
5. エアガンを取り締まるために警察を動員すれば、本当のテロリストを取り締まることができなくなります。
6. テロのために、永久にEU 市民を監視することになるでしょう。
7. エアガンやモデルガンは安全です。テロリストは、エアガンを使ってテロを実行しようとは思わないでしょう。
8. 登録制にしても、すべてのエアソフトガンを登録・把握することは不可能です。

エアガン愛好家の皆さん、今すぐ行動を起こしましょう。たくさんの反対意見が寄せられれば、欧州委員会も考えを改めるでしょう。

ヨーロッパのエアソフトガン・モデルガンの規制の行方が懸念される。

ヨーロッパエアソフト協会
https://www.facebook.com/europeanairsoft/

Popular Airsoft 2015/11/26
Text: 友清仁 - FM201512

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