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IWI のデジタル小型武器管理システム「eLog」

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IWI のデジタル小型武器管理システム「eLog」
11月17-20日にフランスのパリで開催されたセキュリティ展示会:Milipol 2015 において、イスラエルの銃器メーカー:イスラエル・ウェポン・インダストリーズ (IWI:Israel Weapon Industries) が手掛けた革新的なデジタル小型武器管理システム『 eLog 』の拳銃用の展示を、ジェリコとグロックのブースで行った。

『 eLog 』は IWI が今年4月に発表した小型武器管理ソリューションで、銃器に埋め込んだセンサモジュール、センサモジュールのデータを収集する頑丈な携帯情報端末、データを照会・管理するPCベースの専用ソフトウェア、の3つの主要コンポーネントで構成されている。

銃器に内蔵したセンサモジュールは、シリアル番号、射撃数、射撃時の作動具合を記録し、デジタルRF(Redio Frequency:高周波)技術を介して約40メートルの範囲内で携帯情報端末へのデータ通信が可能で、コイン型電池によって約3年間稼動させることが出来る。
携帯情報端末のデータは同システム専用PCソフトウェアで管理され、各武器の性能状態を表示することで、メンテナンスや修理のタイミング、スペアーパーツの補充、備蓄弾薬数、盗難・紛失対策、などに役立てることが出来る。

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IWI のCEO:Uri Amit 氏は ―― 今やデジタル・ドキュメンテーションは、産業や組織の種類を問わず広く使用されているが、軍はそのスイッチを作ることに遅れている。古い方法で武器の維持管理を行っており、この致命的な遅れを克服する為に『 eLog 』を開発した。このシステムは、迅速かつ容易に軍のデジタル化に貢献し、包括的なリアルタイム情報に基づいた意思決定が可能となる。正確な武器情報は、物流やメンテナンス面において大幅な節約に繋がる。4月に同システムを発表してから現在まで問い合わせが殺到しており、軍や法執行機関は運用上のトラブルを減らすことが出来るこの合理的な銃器管理システムに理解を示している。 ―― と述べている。

現在、幾つかの軍や特殊部隊で同システムの評価試験の行っており、近ごろ某有名特殊部隊に採用されたようだ。

Military Technology 2015/11/17
Ammo Land 2015/11/12
Text: 弓削島一樹 - FM201512

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