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メキシコ「麻薬王」の身柄を再確保、「ブラック・スワン作戦」に JSOC 麾下「デルタフォース」が関与か

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メキシコ「麻薬王」の身柄を再確保、「ブラック・スワン作戦」に JSOC 麾下「デルタフォース」が関与か
メキシコ 2 大麻薬密売組織の内の 1 つ、「シナロア・カルテル (CDS: Cártel de Sinaloa) 」の最高幹部で、昨年に収監中の刑務所から脱走したホアキン・グスマン (Joaquín Guzmán, a.k.a. El Chapo, エル・チャポ) 受刑者の身柄が、激しい銃撃戦の末に再確保された。過去にも脱獄の経験を持つこの同受刑者の捕縛については、既に一般ニュースでも報じられている通りだが、海外では興味深い別のエピソードが報じられている。

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米国の特殊部隊情報サイト「SOFREP」は、複数の情報筋の話として、今回の作戦に米国の統合特殊作戦コマンド (JSOC: Joint Special Operations Command) から陸軍最精鋭部隊「デルタフォース (Delta Force) 」と、同国の法執行機関 (DEA) が関与していることを明かした。

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また、SOFREP の記事をソースとして、ワシントンポストでは、昨秋発売された JSOC のシークレットに迫るシーン・ナイロー (Sean Naylor) 氏の著書「リレントレス・ストライク (Relentless Strike) 」や、1993 年 12 月 2 日に実行された「パブロ・エスコバル捕獲作戦 (Operation Heavy Shadow) 」を例にし紹介している。「オペレーション・ヘヴィーシャドー」では、電話通信の監視 ( phone surveillance) で発見されたエスコバル容疑者が、デルタフォースらの襲撃により殺害されたとされるが、元・デルタフォース隊員として長年活躍していた、ウィリアム・ジェリー・ボイキン (William "Jerry" Boykin) 退役中将が、2008 年に出版した自身の著書の中でこれを「否定」している。


SOFREP によると、今回のグスマン受刑者に対する作戦は、メキシコ政府により「ブラック・スワン (Black Swan) 」と名付けられていたとのことで、銃撃戦の末、麻薬組織の構成員 5 名が射殺され、6 名が負傷した他、海兵隊員 1 名が負傷している。また、デルタフォースについては、直接的な作戦そのものへの参加では無く、「戦術アドバイザー」であったと言及している。

SOFREP 2016/01/11
Washington Post 2016/01/11

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