防衛装備庁、先進技術実証機を「X-2」と型式制定。2 月中旬以降に初飛行を計画
防衛装備庁は 28 日、三菱重工業との間で研究試作をおこなっている先進技術実証機 (ATD-X: Advanced Technological Demonstrator-X) を「X-2」と型式制定し、2 月中旬以降での初飛行を計画していると発表した。愛知県西春日井郡豊山町の県営名古屋空港を離陸し、岐阜県各務原市 (かがみはらし) の航空自衛隊岐阜基地に降り立つ予定。
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先進技術実証機は、平成 21 年度から研究総経費に約 393 億円を投じて開始。飛行実証により、「ステルス技術」「高運動技術」「システムインテグレーション」の成立性を確認し、運用上の有効性を検証することが目的となっている。機体は、全長 14.2 メートル、全幅 9.1 メートル、全高 4.5 メートル。
先進技術実証機では、「高運動性」と「ステルス性」という本来相反する課題に取り組み、その両立を目指している。技術研究本部が開発した約 5 トンの最大出力を引き出す実証エンジン「XF-5」を搭載する他、「飛行制御統合技術 (IFPC: Integrated Flight Propulsion Control) 」を採用することで、エンジン制御と飛行制御を統合化。各エンジンの後方に 3 枚取り付けられたエンジン推力偏向パドルにより、空力舵面の効果が限定されている高迎角域においても、エンジン推力を直接偏向することで、高い運動性を実現する。また、経費低減の為に T-4 や T-3 といった既存機の部品を一部機体に活用している。
ATLA (Acquisition, Technology & Logistics Agency) 2016/01/28
Japan MoD 2011
TRDI 2012
MHI 2008
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