フルオート並みの発射速度を実現するバイナリー・トリガー

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フルオート並みの発射速度を実現するバイナリー・トリガー
アメリカのフランクリン・アーモリー (Franklin Armory) 社は、セミオートマチックのAR-15ライフルをフルオート並みの発射速度に変貌させるトリガー・システムを販売している。このシステムが組み込まれたライフルの価格は2,699ドル(約317,000円)となり、ロアフレームキットのみは734ドル(約86,000円)である。

同社のトリガー・システムには、RFS(リリース・ファイアリング・システム)と、BFS(バイナリー・ファイアリング・システム)の二種類が存在し、それぞれ異なる作動方式を持つ。
RFSのセレクターのファイアー・モードはセイフ、セミ、リリースと分かれており、セレクターがリリースの位置でトリガーを引いてもハンマーは落ちないが、トリガーを戻すとハンマーが解放され撃発に至る。
もしトリガーを引いたあとで撃つのを止めたい場合は、トリガーを引いた状態のままセレクターをセイフに選択すると、システムはリセットされ、トリガーを戻しても発射に至らない構造だ。

そしてもう一方のBFSは、フルオート並みの発射速度を実現する。構造は、セレクターのファイアー・モードがセイフ、セミ、バイナリーと分かれており、セレクターがバイナリーの位置でトリガーを引くと、ハンマーが解放され撃発に至る。撃発後はボルトが後退し、ハンマーをコックする。
そして、引かれた状態をキープしているトリガーを元に戻すと、再びハンマーが解放され撃発に至る。
つまり、トリガーを引いても戻してもハンマーが解放される仕組みである。
トリガーの一往復で二発発射できるため、通常のセミオートマチック・モードより早い発射速度が実現できるのだ。

しかし、「このシステムには欠点がある」と、ミリタリー・アームズ・チャンネルのティム氏は指摘する。
その欠点とは、トリガーが往復するスピードが、ボルトの往復スピードを上回ってしまうことがあり、ボルトが移動中にもかかわらずハンマーを解放してしまうことで不発が発生するという問題だ。ボルトがブリーチを閉鎖してロックしない限り、ハンマーはファイアリング・ピンを叩けない。となれば、発射は不可能だ。
この問題点は、フランクリン・アーモリーも認識しているという。

軍や警察で使用するには実用上信頼性の劣るシステムだが、民間市場で一味違う射撃の楽しみを与えてくれるシステムといえるのではないだろうか。

Military Arms Channel 2016/01/05
Text: ポル - FM201602

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