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レーザー照射 15 分で傷が治癒する「スタートレック」スタイルの新技術 (PTB) が開発

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英国のセント・アンドルーズ大学、米国ハーバード大学医学大学院など、各国の大学研究機関から集まった研究者らが、細胞をくっつけて回復を促進させる新たなレーザー利用法の技術 (PTB: Photochemical Tissue Bonding) を開発。英国の学術雑誌ネイチャーに発表した。

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この技術は、粘着性を持った医療用の染料 (ローズベンガル色素 (Rose bengal dye) ) と、グリーンに光るレーザー光照射の組み合わせで構成されるナノ縫合 (nano-suturing)。レーザーの照射により、皮膚中のコラーゲン分子が結合され、傷口の治癒を促進させるというもの。

これにより、ホッチキス止めや縫合用の糸を使った従来のような傷口の施術が必要無くなる。その為、回復後に抜糸の必要が無く、患者の負担が少なく済むのに加えて、傷口の跡が残り難いといった利点も挙げられている。

染料はあまり深く浸透しない為、浅い傷にのみ有効だが、生分解性の光ファイバを用いることで、より深くに照射し作用させることも可能としている。

研究チームがおこなったブタを使った試験では、15 分程で皮膚がくっつき合うことが確認されている。

レーザー照射 15 分で傷が治癒する「スタートレック」スタイルの新技術 (PTB) が開発
(C) Star Trek
映画「スタートレック (Star Trek) 」に登場した皮膚再生装置「ダーマル・リジェネレイター (dermal regenerator) 」のように、皮膚の切創を治癒させることや、手術後の傷口の修復、内臓損傷での利用などが想定され、今後の実用に向けた期待が膨らむ。

Nature 2016/01/19

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