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米陸軍、IED による負傷事例の増加を背景に「SAM 接合止血帯」の配備を進める

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米陸軍、IED による負傷事例の増加を背景に「SAM 接合止血帯」の配備を進める
Photo Credit: Ellen Crown, USAMMA public affairs.
米陸軍医療研究・資材コマンド (USAMRMC: U.S. Army Medical Research and Materiel Command) 隷下の医療資材局 (USAMMA: U.S. Army Medical Materiel Agency) では、鼠径部 (脚の付け根) や腋窩部 (脇の下) を負傷した兵士の救護を目的とした新たな接合止血帯 (junctional tourniquet) の配備を進めている。

米陸軍、IED による負傷事例の増加を背景に「SAM 接合止血帯」の配備を進める
Photo Credit: Ellen Crown, USAMMA Public Affairs.
「SAM 接合止血帯」と呼ばれるこの止血帯は、重量 1 ポンド (=約 450 グラム) 程で、ベルトのようなストラップと空気圧により膨張するブラダーを有している。

放血または出血多量に対する迅速な処置が、負傷した兵士の生死を左右することから、装置では 1 分以内にセットできるよう設計されている。
非正規戦 (IW: Irregular Warfare)、対テロ戦争 (Antiterror War) が高まる中、鼠径部や骨盤での負傷が急増。背景には、路傍などで敵が仕掛ける簡易爆発物 (IED: Improvised Explosive Devices) の存在がある。DCBI (Dismounted Complex Blast Injury) と呼ばれる複雑な外傷により、骨盤骨折や下肢切断、四肢損傷などの重傷を負い、大量の出血を伴う状況が多く発生している。

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US Army Medical Materiel Agency Public Affairs 2016/03/01

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