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英首相、SAS によるダーイッシュ (IS) 掃討作戦に「待った」 EU 離脱の国民投票が背景に

海外軍事

A flag bearing the emblem of the Special Air Services (SAS) © Cathal McNaughton / Reuters
英国各紙は、ダーイッシュ (Daesh, IS, Islamic State, ISIL, ISIS) 掃討を掲げ、陸軍の特殊部隊 SAS (Special Air Service, 特殊空挺部隊) を投入したシリアでの作戦が、ここに来て頓挫していることを報じた。デーヴィッド・キャメロン (David Cameron) 首相が、特殊部隊を使ったダーイッシュ幹部らの追跡、捕縛・殺害を拒否しているという。

ハイリスクを伴う特殊作戦の中で、隊員に死傷者が発生した場合を嫌ってのことで、議会からの責任追及を受けたくない首相サイドの思惑が指摘されている。一報を聞き付けた海外紙の中には、「キャメロン首相の優柔不断 (dithering) 」と紹介するところも出ている。

Photo: British Prime Minister David Cameron
問題の本質的な背景にあるのは、6 月 23 日に控える「英国の EU 離脱、いわゆる "Brexit" (Britain (英国) と Exit (退出する) を組み合わせた造語) の是非を問う国民投票」の存在があり、「EU 残留」を支持しているキャメロン首相側は、「反戦争 (anti-war) 」を掲げている議員らの支持を失いたくないことから、国内政治情勢を踏まえての判断となっている。

EU 加盟の中でも大国の 1 つである英国が、EU 離脱を決定した場合、現在移民危機で苦しんでいる EU を大きな混乱に陥れてしまう。また、スコットランド問題にも影響を及ぼすことが予想されるなど、大きなターニングポイントとなってくる。

SAS は、米国主導の作戦に必ずしも従軍しているわけではないが、シリアのラッカ周辺やリビアのスルトに少数のメンバーがなおも展開している。また、軍高官がサン紙に対して「我が軍は SAS のスコードロンをクルディスタン地域に待機させている。しかし彼らは、政治的な制約のために境界線を超えることが許可されていない」「イライラが積もっている」と語っている。

The Sun 2016/03/30

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