米国ショットショーで H&K 社が米陸軍の次期セミオート式狙撃銃 M110A1 CSASS を展示
米ラスベガスで開催中の銃器展示会 U.S. SHOT Show において、ヘッケラー&コッホ (H&K: Heckler & Koch) 社が、米軍で M110A1 に指定されている小型半自動狙撃システム・CSASS (Compact Semi-Automatic Sniper System) を展示した。
M110A1 は、HK が手掛けた 5.56mm 小銃の傑作として現在快進撃中の HK416 を始祖とし、その 7.62mm 版として開発した HK417 の派生モデルに当たる G28 ライフルをベースとしている。
Photo: G28 of the German Army / Wikimedia Commons
昨年 4 月に、現行のナイツ (Knight’s Armament) 社製 M110 からのリプレイスを図ることを掲げ、よりコンパクトで軽量なスナイパーシステムの取得を狙った陸軍のコンペにおいて勝利を勝ち取って以来、幾つかの変更がおこなわれている。
U.S. Army photo by Sgt. Scott Lamberson, 4th IBCT PAO
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同年 10 月にワシントン D.C.で開かれた米陸軍協議会 (AUSA: Association of the United States Army) において既報だった通り、会場で展示されたものは、HK 独自のものからガイズリー (Geissele) 製 M-LOK ハンドガードに変更されている。これにより、OSS (Operators Suppressor Systems) 製 SRM6 フラッシュ・サプレッサーはバレルに装着された以前のバージョンではなく、フラッシュマウント・アタッチメントとなっている。なお、米軍における M-Lok の採用はこれが初めてとなる。
また、射手の好みで頬付け部分 (チークレスト) の調整を可能としているストックやライフル・オプティクスの修正が挙げられている。
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加えて、バレル製造の製造期間が長いことを理由に、最終的にはライフリング・ピッチ (rifle twist) が 1:11 から 1:8 (8 インチで 1 回転) に変更されるようだ。
その他にディスプレイでは、シュミット・アンド・ベンダー (Schmidt & Bender) 製 3-20×50 PMII ウルトラショート・スコープ、ハリス (Harris) 製バイポッド&マウントの取り付けが確認できる。
米陸軍は最大 3,643 挺の調達を予定しており、来年にも量産が始まるとみられている。
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