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UAEが『ブラックウォーター』に訓練された傭兵を投入し「カタール」侵攻を計画か。ホワイトハウスにより白紙撤回

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UAEが『ブラックウォーター』に訓練された傭兵を投入し「カタール」侵攻を計画か。ホワイトハウスにより白紙撤回
Photo from Academi Training Center
This photo is for illustration purposes only.
スペインの全国日刊紙であるABCは8日、「アラブ首長国連邦(UAE)が近隣のカタールへ侵攻する目的の為に、米国の民間軍事会社「ブラックウォーター(Blackwater)社」の傭兵が訓練をおこなっていた」と報じた。
ブラックウォーター社は幾つか変遷を経て、その直系の流れをくむ「アカデミ(Academi)社」となり、現在までにコンステリス・ホールディングス社(Constellis Holdings LLC)の傘下となっている。そのため、「ブラックウォーター」の名称は便宜上の表記となっている。

記事によると、「ブラックウォーターは、UAE国内で多くの傭兵に対してカタール侵攻に向けた訓練の手解きをおこなっていた」「しかし計画そのものは米側・ホワイトハウスの承諾を得ることができず、白紙撤回となった」としている。
カタールのアブドッラー・ビン・ハマド・アル・アティーヤ(H E Abdullah bin Hamad Al Attiyah)元副首相は、「(UAEによる我が国に対する)この侵略計画は、UAEを含む中東諸国(※)が我が国との「国交断絶」を発表した今年6月5日以前に計画されたものだ」と言及。またABCによると、UAE西部のリワにある軍事施設を拠点として、およそ15,000名の兵力が訓練を受けていたとのこと。
(※カタールへの国交断絶を宣言したのは、バーレーン、サウジアラビア、エジプト、アラブ首長国連邦(UAE)をはじめ、イエメン、モルディブと続く計6ヶ国)

6月5に電撃発表となった国交断絶の理由については、「カタールがテロ組織を支援している」「中東で影響力を広げているイランに協力的だ」との声があり、イスラム教シーア派の大国であるイランと、敵対するイスラム教スンニ派の大国サウジアラビアによる代理戦争の一端も垣間見えてくる。

カタールとイランの関係は良好。そこにサウジアラビアとイランによる中東地域の主導権争いをめぐる対立が深刻化。加えてトルコがカタール側に入ったことで、「トルコ、カタール、イラン」v.s.「サウジアラビア、エジプト、UAE」いう構図となりその緊張関係が増している。

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