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米空軍特殊部隊のメディックが「フリーズドライされた血漿製品」をフランスから輸入し戦場で試用する計画

海外軍事

U.S. Air Force photo by Senior Airman Cory D. Payne/Released
This photo is for illustration purposes only.
米空軍特殊部隊のメディックが、陸軍特殊部隊に次いで、フリーズドライされた血漿(凍結乾燥血漿)を今月にもフランスから輸入し、近いうちに戦場で試用する計画にあるという。米空軍の機関紙エアフォースタイムズが伝えている。

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    空軍特殊作戦司令部(AFSOC: Air Force Special Operations Command)で医療近代化部門の責任者を務めるレベッカ・カーター(Rebecca Carter)中佐は、「我が司令部は、食品医薬品局(FDA: Food and Drug Administration)における臨床試験用の新医薬品(IND: Investigational New Drug)の手順に従って、フランスからフリーズドライされた血漿(凍結乾燥血漿)×25ユニットの受領をおこなう予定にある」と言及している。

    ヒトの体に流れている血液は、赤血球、白血球、血小板の細胞成分(=血球)、血漿(プラズマ)により成り立っている。そして今回話題になっている「血漿」とは、その血液の中で、物質の運搬、体液の一定保持といった役割を担っており、血液全体の中で55%を占めている。血漿は、90%ほどが水分で出来ており、血液凝固因子を含む、タンパク質(7~9%)や、ブドウ糖、ナトリウムイオン、その他の無機物ホルモンで構成されている。

    Freeze-dried plasma saves special ops soldiers
    これまで使われてきた冷凍血漿は、その名の通り冷凍環境下を用意する必要があるだけでなく、解凍してから要救護者へ提供する前に温めておく必要があるなど、過酷な環境を強いられる戦場での利用には不向きでいた。また、長期間の凍結保存こそできるものの、一旦解凍してしまうと再凍結させることができないという特性も足枷となっていた。そこで、運搬、保管が容易で且つ、状態の安定性が高いフリーズドライ仕様のものに注目が集まっていた。

    カーター中佐によれば、「フリーズドライの血漿を利用すること自体は新しいものではない」ようだ。中佐は「我が軍は第二次大戦下でフリーズドライの血漿を利用していた」「しかし当時は、ドナー・スクリーニング(※ドナー(供血者)の病歴や理学的所見から振るい分けを実施すること)のような方法が確立されておらず、感染症の拡大を招く懸念があった」としている。

    一方のフランスでは、1994年に米国FDAに相当する機関からフリーズドライの血漿の認可を受けているとのこと。なお、フランスでは「FLYP(French Lyophilized Plasma)」と呼ばれている。

    カーター中佐によると、「米国が独自のフリーズドライされた血漿製品を獲得するまでに恐らく5年を要するだろう」とのこと。

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