【エアガン分解講座】ARES AMOEBA AM-013 ハニーバジャー編

エアソフト・サバゲー・実銃・アウトドア関連レポート
お初の方は「初めまして」。
某サイトでお見知りおきの方は「おひさしぶりです」。
ワタクシはライターの乾(イヌイ)と申します。
今回から始まりましたこの【エアガン分解講座】にて、エアガンカスタムに必須の「分解組み立ての手順」を紹介していくことになりました。
今後ともよろしくお願いします。

さて。
世の中にはさまざまな種類のエアガンがありますが、ここで紹介するのは主に「電動ガン」。
サバゲでは主力武器としてもっとも普及しており、気温や状況に関係なく安定した射撃が可能です。

それだけにメンテンスやカスタマイズをやろうとすれば、正しい手順による分解が不可欠・・・ですが、基本的にメーカーでは分解を推奨していません。なので、ここで紹介した手順による作業については「正しい方法だとしても自己責任」ということでご了承下さい。

で、今回紹介する電動ガンはARESの「AMOEBA AM-013」。
FPSなどでは「ハニーバジャー」として知られているAR系列のカスタムライフルです。
ショートバッファー+スライドストック、ハンドガードに大きくめり込んだサプレッサーなど、他にはない独特なルックスが特徴といえます。

電動ガンとして見てみると、まずフロントの長さはCQB-Rとほぼ同じ11インチほど。加えてスライドストックによって取り回しに優れます。レシーバーは樹脂製ですがギシギシしたりは(ほとんど)ありません。そして電子制御基盤を内蔵しており、セミオートのレスポンスが優秀という「サバゲ向け実用ウエポン」でもあります。
実際にフィールドでもよく見かけますよね。

全長:627〜735mm
重さ:約2,400g
インナーバレル:305mm
装弾数:約300発(多弾数マガジン)
バッテリー:ミニバッテリーまたはPEQ用バッテリー
初速:87m/s
価格:33,800 円(税込) ←今回ご協力頂いたエチゴヤさんでの販売価格です。
http://echigoya-tokyo.jp/products/detail.php?product_id=9157
ちなみにハニーバジャーは実在の銃です。
当初はAAC(Advanced Armament Corp)社によるコンセプトモデルでしたが、2015年のShotShowでは親会社であるRemington Defence(レミントンディフェンス)社のブースに展示されていました。


300ブラックアウトの亜音速重量弾を使い、徹底した消音性とパンチ力を追求した接近戦用の銃。メーカーの人は「ARをベースにMP5のSDをリデザインした」と言っていました。ちなみに一般市場では販売されていないようです。
話が逸れましたが、そんなハニーバジャーをイメージしたAM-013の分解を紹介していきます。

まずはスライドストックを取り外します。
左右のロックボタンを押しつつ、後方に引き抜きましょう。

続いてアッパーとロワー、つまり上下レシーバーの分解。
フロント側のロックピンをコンコンと叩いて押し出しましょう。

樹脂製のポンチ(MAGPULのダミーカートなど)を使うと、ピンを傷つけずに済みます。

ロックピンには抜け防止機構がなく、そのまま引き抜けます。

この状態でアッパーとロワーが外れますが、そのままズラすとストックガイドにボルトキャッチが当たってしまいます。


AMOEBAシリーズはアッパーとロワーが樹脂製なので、アッパー側は樹脂の弾力を利用してナナメ上に向けて引き抜くようにしましょう。

ちょっとコツがいりますが、1回やれば慣れると思います。

基本的にアッパーとロワーはこの1本のピンで結合されているわけですね。

このままロワー側の分解を進めます。

バッファー部(ストック基部)はバッテリースペースになっていますが、ここは内部のヘックスビスで根元から外せます。
ちなみに、アッパーとロワーを取り外したらボルトキャッチを外しておきましょう。

差し込まれているだけなのでそのまま抜けます。

お次はモーターが内蔵されているグリップ部。

まずは底部の2本のプラスネジを外してグリップエンドを外します。
モーターの配線は差し込み式の端子なので、これを引き抜くと・・・

モーターが抜けます。
グリップ自体は4本のネジでガッチリと固定。

ネジを外せばグリップがとれます。

ではメカボックスを取り出しましょう。
まずはマガジンキャッチボタンを分解。

ボタン側のヘックスビスを抜けば左右にバラけて取り外せます。
次にメカボックスとロワーを固定している2本のピンを抜きましょう。

ロックピンは(ほんのちょっと)力を込めて叩き出しますが、トリガーピンは注意が必要です。


というのも「抜け防止のローレット(刻み)」があり、これがある側へ押し出さないとうまく抜けません。反対側へ強引に抜くとロワー側の穴がバカになり、すぐ抜けるようになってしまいます。

ここまでくれば、メカボックスが取り外せます。

後端を持ち上げるように前側にズラせば、スポンと抜けるはず。

これがAMOEBAシリーズ最大の特徴ともいえる「電子制御メカボックス」です。

すごく簡単に言うと、カットオフレバーがなくセクターギアに仕込まれた磁石を感知して発射を検知・制御するという仕組み。
AM-013には3石の青い基盤が使われています(古いAMOEBAシリーズは2石の緑の基盤でした)。

セレクタープレートの検知も磁石を使用しています。

このメカボックスの分解もザッと紹介しておきましょう。
まずは後端に差し込まれている樹脂製のリングを外します。

ロワー内でのメカボックスの位置決め用だと思われ、これを外すとスプリングガイドが抜けるようになります。

この状態でメインスプリングが抜ける(交換できる)わけですね。
このままメカボックスを開ける場合は一般的なver.2のようにネジを外して左右に割りますが、ここだけ要注意。

こちら側の基盤をまっすぐ垂直に取り外しましょう。この下にメカボックスをとめるネジが1本隠れていますよ。

さて、アッパーの分解も紹介しておきましょうか。
HOPチャンバーはドラム式。

樹脂製ながら歪みやエア漏れのないよくできたチャンバーです。
ただし、HOPパッキンを押すテンショナーは樹脂製の一体型。長押しタイプのクッションゴムを使いたい人は要加工です。

特徴的なハンドガードは実は1本のネジだけで止まっています。

上面レシーバー寄りのこのネジになります。
なお、バレル周りの固定はこんな感じ。

すぐガタガタになったり抜けやすいわけではありませんが、気になる人はハンドガードを固定するネジを増設して強度を上げておきましょう。
最後端にある上下左右のネジ穴を活かせば、ハンドガードとバレルナットをダイレクトに固定できます。

ちなみにバレルナットは一般的な電動ガン準拠のネジピッチなので(アウターバレルも含めて)電動ガンのAR用パーツに交換が可能。

写真は筆者私物のハニーバジャーですが、DYTACのKMRタイプハンドガードに交換したものです。

最後に組み立て時の注意点をいくつかまとめてみました。
まず、リア側のロックピンはかなりキツイです。

特に新品のうちは力いっぱい叩き込まないと奥まで入ってくれないかも。
樹脂製のロワーを割らないよう、グリップとバッファー(バッテリースペース)を取り付ける前にこのピンを差し込んでおきましょう。

アッパーとロアーを結合する時も要注意。

まずナナメに差し込み、ボルトキャッチの引っ掛かりを回避したら上からパコン!とハメ込むようにすると簡単にハマります。

ロックピンはフロント側も最初はキツめかもしれません。

指で押し込んで、最後だけプラハンマーでコンコンと叩きましょう。
抜け防止機構がないので、ここがユルユルになるとゲーム中に抜けて、突然バラバラになってしまうかもしれません!

と、ここまでざっと説明してきましたが、電動ガンとしては分解組み立ての難易度は(AR系としては)それほど高くなく、どちらかといえばやりやすい部類に入るのではないでしょうか。

ちなみに私イヌイがオススメする改修ポイントは・・・
・モーターを東京マルイの1000に交換(燃費向上のため)
・HOPテンショナーをゴム押しタイプに加工(遠距離での集弾性アップのため)
・バッテリー端子を2Pまたはミニ2Pに交換(リポバッテリーの運用では必須)
といったところ。買ってそのままの状態でも普通に使えますが、このあたりを改修しておくと、もっと便利に使えると思います。
とにかく根本的な完成度が高くメンテでもカスタムでも余計な手間がかかりません。何よりストロークが短くキレのいいトリガーは電子制御ならではのフィーリング。クリック感がない点だけは残念ですが、ここが気に入って使っている!という人も多いのではないでしょうか(筆者もそうです)。

「サバゲに使える電動ガン」は世に数多くありますが、「サバゲに最適な電動ガン」はそれほどありません。加えてこのAM-013は「カスタムAR好きにもオススメ」できるという、実によくできた電動ガンだと思います。

取材協力:GUN&MILITARY ECHIGOYA
〒101-0021 東京都千代田区 外神田3-8-9
http://echigoya-tokyo.jp/
ECHIGOYA 秋葉原店
受付時間
平日 11:00-22:00
日・祝 11:00-21:00
定休日:年中無休
Photo & Text: 乾宗一郎

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