「アメリカンスナイパー VS ベンチュラ」控訴審で逆転判決

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Chris Kyle, left, and Jesse Ventura
元シールズ隊員のジェシー・ベンチュラ(Jesse Ventura)氏が、名誉毀損と不当な蓄財容疑で“ラマーディーの悪魔”と呼ばれた元シールズ隊員の故クリス・カイル(Chris Kyle) 氏を提訴した裁判で、2014年に米連邦裁判所はベンチュラ氏の訴えを認め、カイル氏側に賠償金約180万ドルの支払いを命じていたが、この判決の控訴審が2016年6月13日にミネアポリス連邦控訴裁判所(The 8th U.S. Circuit Court of Appeals)で開かれ、ミネソタ州法において“本件ついては不当利得が適用できない”としベンチュラ氏が受け取る賠償金を無効とする判決を下し、地方裁判所に審理を差し戻すと言い渡した ―― と、ミネソタ州の新聞社 Star Tribune が報じている。
ベンチュラ氏は、ベトナム戦争へシールズ隊員として出征しており、退役後はプロレスラーに転身し新日本プロレスのマットにも上がるなどトップ・ヒールの地位を確立し人気レスラーとなった。レスラー引退後は、俳優としても活躍しSFアクション映画「プレデター」で7.62mmミニガンをぶっ放したブレイン・クーパー軍曹を演じている。更に、米ミネソタ州ブルックリンパーク市長やミネソタ州知事を務め、退任後はテレビなどで政治関連のコメンテーターとして現在も活躍する人物である。

本件の発端は、故カイル氏が2006年にカリフォルニア州の酒場に訪れた際に、店に居合わせた男が「シールズ隊員は言動が荒いから、数人が戦死しても当然だ」などと発言した為、怒ったカイル氏はその男を殴り喧嘩へ発展したと自叙伝「ネイビー・シールズ最強の狙撃手 (原題: American Sniper: The Autobiography of the Most Lethal Sniper in U.S. Military History) 」に記載し、更にカイル氏がラジオ番組へ出演した際に“自叙伝に書いた酒場の男はベンチュラ氏であり、彼と殴り合った”と明かしたことである。これを受けベンチュラ氏は“その場に私は居なかった。カイル氏はこのことでシールズの評判を台無しにした”と主張し訴訟へと発展した。

故カイル氏は、メダル個数騒動や運営していた民間軍事会社:クラフト・インターナショナル社(Craft International LLC)の不透明な資金移動についての訴訟など、死後にスキャンダルが続いており、現代戦の英雄を懐疑的な目で見る者は少なくない。ベンチュラ氏は今回の控訴審で逆転され大打撃を受ける形となったが、今後の動向に注目が集まっている。

Text: 弓削島一樹 - FM201607

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