クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』公式トレーラーが公開

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クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』公式トレーラーが公開
「アメリカンスナイパー」「ハドソン川の奇跡」を手掛けた巨匠クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督の最新作『15時17分、パリ行き』(原題:The 15:17 to Paris)のトレーラーが、YoutubeのWarner Bros. Pictures公式チャンネルで公開された。パリへ向かう高速列車タリスの車内で2015年に発生した銃乱射事件(通称:タリス銃乱射事件 / 英:2015 Thalys train attack)に遭遇し、勇敢にも犯人を取り押さえて英雄となった三人のアメリカ人を描いた伝記映画である。
クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』公式トレーラーが公開
本作は、犯人を取り押さえた三人(米空軍兵士のスペンサー・ストーン、米オレゴン州兵のアレク・スカラトス、米大学生のアンソニー・サドラー)と、彼らの友人でジャーナリストのジェフリー・E・スターン(Jeffrey E. Stern)の共同著書となる回顧録「The 15:17 to Paris: The True Story of a Terrorist, a Train, and Three American Heroes」を原作としている。

タリス銃乱射事件とは、2015年8月21日乗客554名を乗せたフランスの高速列車タリスの車内で、イスラーム過激派とされるモロッコ国籍のアイユーブ・ハッザーニ容疑者がAKM自動小銃を発砲。旧知の仲でフランスを旅行中だったアメリカ人の三人と、英ビジネスマンのクリス・ノーマン、列車運転手らの活躍により容疑者は制圧された。容疑者は9つのAKマガジン(合計270発の弾)、ルガーピストル、刃物、ガソリンを携帯していた。容疑者制圧には合計7人が関与し、数人が負傷(スペンサー・ストーンは刃物で頭、首、手を負傷)したが、幸いにも死亡者はでなかった。

アメリカ人の三人と英ビジネスマンのノーマンには、仏アラス市から勇気を讃える勲章が授与され、仏政府からはフランスの最高勲章「レジオン・ドヌール勲章(名誉軍団国家勲章)」が授与された。また、アレク・スカラトスはソルジャーズメダル(Soldier's Medal:陸軍軍人章)を受勲し、負傷したスペンサー・ストーンはパープルハート章(Purple Heart:名誉負傷章)とエアマンズメダル(Airman'sMedal:空軍兵勲章)を受勲している。

クリント・イーストウッド監督最新作『15時17分、パリ行き』公式トレーラーが公開
ホワイトハウスへ招かれた三人 左からアレク・スカラトス、スペンサー・ストーン、オバマ前大統領、アンソニー・サドラー(画像提供:UPI/アフロ)

本作の見所は、アメリカ人の三人が本人役として出演している点である。さらに、事件が発生した実際の現場で撮影を行い、乗客役として当時の乗客も出演するなどリアリティーを追及している。本作は、‟如何なる試練があっても揺るがない友情”をテーマとし、三人の子供時代から事件に遭遇するまでが描かれるようだ。

製作総指揮は「マッドマックス 怒りのデス・ロード」や「アメリカン・スナイパー」などを手掛けたヒットメーカーのブルース・バーマン。脚本は、初の長編作品となるドロシー・ブライスカル。2002年以降のイーストウッド映画13作品でカメラをまわしている撮影監督のトム・スターンや、17作品で衣装デザイナーを担当しているデボラ・ホッパーなど馴染みのスタッフが参加している。出演は、「ジュラシック・ワールド」や「アントマン」に出演しているジュディ・グリア、映画監督としても活躍中の女優ジェナ・フィッシャー、トニー・ヘイル、トーマス・レノンなど。

2018年2月9日全米公開予定。日本では2018年3月1日より、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他で全国ロードショー予定。

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/1517toparis/

尚、同監督がメガフォンをとる米海軍特殊部隊ST6のジェシカ・ブキャナン救出作戦を描く映画「Impossible Odds」の制作が現在進行中である。

関連記事:
米海軍特殊部隊 ST6 の「ジェシカ・ブキャナン救出作戦」映画化へ。C.イーストウッド監督を起用か

Text: 弓削島一樹 - FM201712

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