トヨタ製『ランドクルーザー70』をベースとするチェコ陸軍の次期軽戦闘車輌が「NATOデイズ」で展示
チェコのオストラヴァ・レオシュ・ヤナーチェク空港をメイン会場とする、中央ヨーロッパ最大の軍事展示会の1つである「NATOデイズ」が15日、16日に開催した。
Photo from Autosalon Dajbych Plzeň/Praha
This photo shows at BAHNA military exhibition
会場には、トヨタ製『ランドクルーザー70(ランクル70)シリーズ』の車体を使った新型の「長距離偵察車輌(LRPV: Long Range Patrol Vehicle)」と「緊急展開車輌(RDV: Rapid Deployment Vehicle)」版の『ゲパルト(Gepard……ドイツ語で「チーター」の意味)』が展示されている。
Photo from Autosalon Dajbych Plzeň/Praha
This photo shows test drive at BAHNA military exhibition
両車輌は陸軍で使用されていたランドローバー・ディフェンダー「LR130カイマン」「LR110カウボーイ」からのリプレイスを図るもので、オフロード特殊車両を20年以上に渡って手掛けている国内企業「Dajbych Pilsen」社が、通信機器のOptokon社、Tatra Defense Vehicle(TDV)社、Sternberg Excalibur Army社といった国内事業者の協力を仰ぎその供給を担う。
Photo from Autosalon Dajbych Plzeň/Praha
This photo shows test drive at BAHNA military exhibition
陸軍の特殊部隊である「第601特殊部隊グループ(601st Special Forces Group, "601. skss")」の精鋭隊員らにより運用されてきたが、シャーシに係る重量負荷の限界を超えたことからリプレイスを要求する声が挙がっていたという。
RDV版では最大重量を3.5トンとして4名の乗員を確保。一方のLRPV版では5.5トンの最大重量と長距離偵察に特徴を持ち、6名の特殊部隊員の輸送と12.7mm機関銃×1挺、7.62mm機関銃×最大5挺または対戦車火器、迫撃砲といったバリエーション豊かな武装を可能としている。
トヨタ製V型8気筒ディーゼル4.5Lエンジンにより、最高速度は時速170キロメートルになるとのこと。
ベース車両としてのポテンシャルが買われ、紛争地の武装勢力はもとより、各国軍・法執行機関の間でも特殊車両として導入・採用が続くトヨタ製ランクル。パーツ供給が安定していることもその利点に挙げられている。
Source: Nesmrtelný Landcruiser. Na Dnech NATO se představily dvě jeho nové bojové verze
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