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米国防総省の監察総監室が陸軍に対して「XM25」計画の進退決定を勧告。11 月にも主要方針か

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米国防総省の監察総監室が陸軍に対して「XM25」計画の進退決定を勧告。11 月にも主要方針か
Photo Credit: Photo courtesy U.S. Army
米国防総省の監察総監室 (DoD IG: Department of Defense Office of Inspector General) は 29 日、「XM25 遮蔽標的対処交戦 (CDTE: Counter Defilade Target Engagement) システム」の計画において、今後の動向に大きな影響を及ぼす資料を公開した。

資料は全 56 ページに渡るもので「XM25 スケジュールの遅延」「コストの増加とパフォーマンスに関す問題の継続」「調達数量の正当性が見えない」といった問題を掲げている。

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DoD IG
当局関係者向けであったこの資料 (No.DODIG-2016-128) の解禁により、監察総監室が陸軍に対して XM25 の「購入」または「取り消し」のいずれか選択をするよう勧告し、これ以上の開発をしないよう求めている様子が見えてくる。

陸軍は「前線運用評価」の一環として、2010 年 11 月からアフガニスタンの戦地に XM25 の試作モデルを投入していたが、何度かに渡って既報の通り、現場の兵士の間での評価は良好であったものの、2013 年におこなわれた実地訓練の中で、ダブルフィードに起因した作動不良が発生し射手が負傷。その後の取り組みが大幅に遅れ、コストが積み上がっていた。

資料では、政府の実施するテストの結果を受けて検討した後に、主要な方向性を今年 11 月までにまとめるよう提言している。

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