ダーイシュ(IS)スナイパーの銃弾が飛び交う中、決死の覚悟で少女を救出した元米陸軍特殊部隊の人道支援家
イラク北部モースルを舞台に、ダーイシュ(Daesh, IS, Islamic State, ISIS, ISIL)スナイパーの銃弾が飛び交う中、決死の覚悟で、幼き少女を救出した人道支援機関の援助活動家の行動が、多くの人々から拍手喝采の賞賛を得ている。
右手方向に負傷者を確認しながら、エイブラムス戦車の後尾に付けて敵攻撃の様子を窺う3名のオペレーター。タイミングを見計らって、1名が負傷者の元へ猛ダッシュで駆け寄ると同時に、2名が敵方向へ発砲。機銃支援も受けて時間を稼いだところ、少女を抱き抱えて戻ってくる様子が収められている。HERO
— Chet Cannon (@Chet_Cannon) 2017年6月18日
US Special Forces operator turned aid-worker runs through ISIS gunfire to save child. God bless David Eubank pic.twitter.com/N7gUMryxlN
少女を救出したのは、「フリー・ビルマ・レンジャーズ(FBR: Free Burma Rangers)」の創設者であるデービッド・ユーバンク(David Eubank)氏。FBRは、人道的支援活動を行うキリスト教系の組織で、名称の中に「ビルマ(Burma)」とある通り、元々はミャンマーの内戦問題を主題に、民族の枠を超えて医療・物資の提供などの人道的支援活動をおこなっている。
その創設者であるユーバンク氏自身は、米陸軍で特殊部隊に在籍し、レンジャーの士官であった経歴を持つ人物。ミャンマー、クルド、スーダンなどで抑圧された少数民族の解放を手助けする活動をおこなっている。ここ最近はダーイシュの支配下に落ちたイラク国内の地域で、クルド人に対する支援活動を実施している。
今回報じられた英雄的行動について、ユーバンク氏はLAタイムズのインタビューに対して、「もし今回取った私の行動によって、私が死んだとしても、妻と私の(3人の)子供たちはきっと理解してくれるだろう」と語っている。
ピンクのリボンを付けた少女は幸いにも救出されたが、他に残されていた幼児の救出は叶わなかった。
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