スマホで設定! 新機軸の国産FCU「フューチャートリガー」がついに登場!
ここ数年で徐々に普及しつつあるのが電動ガンの電子制御基板(FCU:Firing Control Unit)。
アナログのON/OFFスイッチのノーマルとは違いマイコンなどで電子制御を行うシステムで、トリガーレスポンスの向上や動作モードの選択といったメリットがあります。
今回は国産FCUの新製品、ツクリマスの「フューチャートリガー」を紹介します。
アナログのON/OFFスイッチのノーマルとは違いマイコンなどで電子制御を行うシステムで、トリガーレスポンスの向上や動作モードの選択といったメリットがあります。
今回は国産FCUの新製品、ツクリマスの「フューチャートリガー」を紹介します。
フューチャートリガーはスタンダード電動ガンのver.2メカボックスに対応し、無加工でのドロップインがポイント(前方配線と後方配線の2バージョン)。また、本邦初となる「スマホでの動作設定」にも対応しているので、設定も格段に簡単です。
価格は39,999円(税込み)、2016年9月30日発売になります。
セットの内容物は以下の通り。
フューチャートリガー本体基板
「1」がトリガースイッチ、「2」が動作検知スイッチ。
組み込み時にカットオフレバーは使わず「2」のスイッチで直接セクターギアの回転を検知し、動作を制御しています。この位置にスイッチを置き回転を検出する方式はDTM2と同じ。
なお、ハンダ付けが不要で組み込めるのも利点といえるでしょう。
発射後にモーターを逆回転させて強制停止するアクティブブレーキはありません(その代わりモーターを軽くショートさせて停止しやすくする機能を搭載)。アクティブブレーキは消費電力が増えたりモーターのブラシ・ピニオンギアなどが異様に消耗するため、トラブルなく使える現実的な仕様といえます。
中継ボックス
電動ガン本体とバッテリーの間に設置し、スマホからのデータを中継する役割を担うユニット。これ単体での操作は特になく、基本的にスイッチのON/OFFのみを行います。
接続ケーブル
本体・バッテリーと中継ボックスをつなぐケーブルです。
ステレオケーブル
中継ボックスとスマホをつなぐためのケーブル。
wi-fiやBluetoothではなくイヤホン端子を利用してスマホからのデータを送るわけです。
本体基板を仮設置してみました。
メカボックスは東京マルイのver.2用ですが、全く未調整でそのままスッポリ組み込めました。従来のFCU、特に海外製のものは基板自体を削ったりする必要があったので助かります。
ケーブルの太さもメカボックスの配線経路に収まるサイズです。
本体基板の裏側にはセレクタープレート検知用(セミ/フル検知用)のマイクロスイッチがあります。
変な向きに力をかけると簡単に壊れてしまいます。セレクタープレートを取り付ける時に破損しないよう注意しましょう。
「1」のトリガースイッチは可倒式。最近発売のFCUでは可倒式のものが増えてきました。可倒式の利点として、押しすぎても破損しずらい点が上げられます。
「2」の部分にスペーサーを入れるとトリガーリーチを短縮可能。セミオートのレスポンスにこだわりたい人にはオススメの加工です。
なお、セフティはノーマルのセフティカバースイッチを利用するため、セフティONで物理的にロックされます。
仮組みですがケーブルの突出はこんな感じ。
バッテリー用のケーブルは若干短めなので入れる銃によって微調整しましょう。モーター用の配線は長すぎず短すぎずジャストな長さです。
実際に東京マルイのM4カービン(スタンダード電動ガン)に前方配線バージョンを組み込んでみました。
配線の取り回しなどはそのまま、メカボックス内のトリガーユニットだけを入れ替えた仕様です。これを元に設定を行ってみましょう。
まずは専用アプリをダウンロード+インストール。
通常のアプリのように起動すると・・・
次に中継ボックスに専用ケーブルを接続。
ワンタッチコネクタによる簡単接続です。
そのケーブルの端子に「電動ガン本体」と「バッテリー」を接続しましょう。
電動ガンでは一般的なタミヤコネクタなので2P端子に交換している人は変換アダプタなどを利用して下さい。
次にスマホと中継ボックスをステレオケーブルでつなぎます。
接続できたら「セミオートに入れてトリガーを引きながら」「中継ボックスのスイッチをON」にします。
これで問題なければスマホ側で認識し、接続完了の表示が出ることを確認しましょう。
もし失敗した場合はスマホ側のボリューム(イヤホンの音量)を真ん中より大きくして再度スイッチを入れてみて下さい。
OKであれば「ガン接続状況」に「接続中」と青く表示されます。
画面に表示される項目はいくつかありますが、まず使用するバッテリーを設定しましょう。
フューチャートリガーはセクターギアの動きを1発ごとに検知して動作を区切っているので、11.1vのリポバッテリーを使ってもピストンクラッシュは起こりにくくなっています。
例えば射撃後はピストンが写真のような位置で止めますが、この位置を銃に合わせて4段階で選べます。
バーストモードはフルオートの代わりに1〜10発の発射弾数に変えられる機能。電子制御なので確実にカウントして発射できるのが強みです。
上記の設定が決まったら画面下段の「設定を送信する」で本体基板に書き込みましょう。
通信が問題なくできれば・・・
この表示で無事に完了。
いったん書き込んでしまえば、バッテリーを抜いてもその設定は本体に記憶されます。
実際に動作させてみると、セミオートは非常に小気味良い発射が可能に。
ノーマルとリーチ自体は変わりませんが、軽くてスムーズなトリガープルのおかげで軽快に撃ち込むことができます。引きしろをツメたり11.1vのリポを使えば、体感のレスポンスは大きく向上できます。また、セミ連射によるトリガーロックが起こらないのも大きな利点でしょう。
そしてバーストモードは設定した弾数だけ確実に発射。実際に撃ってみたところ「5点バーストが有効なのでは?」と思いました。
何より各種設定がアプリ上で目で見て、確実にできるのがすごく便利!
従来のFCUでは「ピープ音(モーター音)を聞きながら必要回数だけトリガーを引く」などの設定だったので、面倒だったり間違いが起こりやすかったのです。もちろん、サバゲのセフティでの設定変更も簡単確実にできるはず。
ぜひイロイロな設定を試してみて、扱いやすい電動ガンに仕上げてみましょう。
担当者の方のお話ですと、ツクリマスは、初めての電子トリガー開発ということでした。
国産電子トリガーの雄であるDTMさんをリスペクトをしてらっしゃるということで
今後も電子トリガーの開発を積極的にやっていくとのこと。
最後に39,999円(税込み)という価格は既成品に比べて高いと思ってしまいますが、フューチャートリガーにはメーカーの完全保証が付いてきます(購入後1年は本体基板を5,000円にて有償交換可能)。ハンダ付け不要なので組み込みの難易度は低く、合わせて動作の確実性も高いでしょう。
「FCUのない電動ガンではもうサバゲできない」「さまざまな電動ガンを独自の設定で使いたい」というマニアはもちろん、FCU初挑戦のビギナーにも、ぜひオススメしたいのがこの「フューチャートリガー」です。
なお、メーカー公式YouTubeチャンネルには、今回ご紹介したフューチャートリガーの動作を紹介する映像が公開中なので、こちらも併せてチェックしてみてください。
Photo & Text: 乾宗一郎
価格は39,999円(税込み)、2016年9月30日発売になります。
フューチャートリガー公式web
http://www.futureofairsoft.com
セットの内容物は以下の通り。
1:中継ボックス
2:接続ケーブル
3:本体基板
4:ステッカー
本体基板はトリガー部に収まるサイズで1枚のみ。別体基板はありません。中継ボックスや接続ケーブルは各種設定に使用します。
フューチャートリガー本体基板
「1」がトリガースイッチ、「2」が動作検知スイッチ。
組み込み時にカットオフレバーは使わず「2」のスイッチで直接セクターギアの回転を検知し、動作を制御しています。この位置にスイッチを置き回転を検出する方式はDTM2と同じ。
なお、ハンダ付けが不要で組み込めるのも利点といえるでしょう。
発射後にモーターを逆回転させて強制停止するアクティブブレーキはありません(その代わりモーターを軽くショートさせて停止しやすくする機能を搭載)。アクティブブレーキは消費電力が増えたりモーターのブラシ・ピニオンギアなどが異様に消耗するため、トラブルなく使える現実的な仕様といえます。
中継ボックス
電動ガン本体とバッテリーの間に設置し、スマホからのデータを中継する役割を担うユニット。これ単体での操作は特になく、基本的にスイッチのON/OFFのみを行います。
接続ケーブル
本体・バッテリーと中継ボックスをつなぐケーブルです。
ステレオケーブル
中継ボックスとスマホをつなぐためのケーブル。
wi-fiやBluetoothではなくイヤホン端子を利用してスマホからのデータを送るわけです。
本体基板を仮設置してみました。
メカボックスは東京マルイのver.2用ですが、全く未調整でそのままスッポリ組み込めました。従来のFCU、特に海外製のものは基板自体を削ったりする必要があったので助かります。
ケーブルの太さもメカボックスの配線経路に収まるサイズです。
本体基板の裏側にはセレクタープレート検知用(セミ/フル検知用)のマイクロスイッチがあります。
変な向きに力をかけると簡単に壊れてしまいます。セレクタープレートを取り付ける時に破損しないよう注意しましょう。
「1」のトリガースイッチは可倒式。最近発売のFCUでは可倒式のものが増えてきました。可倒式の利点として、押しすぎても破損しずらい点が上げられます。
「2」の部分にスペーサーを入れるとトリガーリーチを短縮可能。セミオートのレスポンスにこだわりたい人にはオススメの加工です。
なお、セフティはノーマルのセフティカバースイッチを利用するため、セフティONで物理的にロックされます。
仮組みですがケーブルの突出はこんな感じ。
バッテリー用のケーブルは若干短めなので入れる銃によって微調整しましょう。モーター用の配線は長すぎず短すぎずジャストな長さです。
実際に東京マルイのM4カービン(スタンダード電動ガン)に前方配線バージョンを組み込んでみました。
配線の取り回しなどはそのまま、メカボックス内のトリガーユニットだけを入れ替えた仕様です。これを元に設定を行ってみましょう。
まずは専用アプリをダウンロード+インストール。
アプリはApp StoreまたはGoogle Playよりダウンロードします。
通常のアプリのように起動すると・・・
「新しいガンを登録」で名前をつけておくとその設定が保存されるので便利です。
次に中継ボックスに専用ケーブルを接続。
ワンタッチコネクタによる簡単接続です。
そのケーブルの端子に「電動ガン本体」と「バッテリー」を接続しましょう。
電動ガンでは一般的なタミヤコネクタなので2P端子に交換している人は変換アダプタなどを利用して下さい。
次にスマホと中継ボックスをステレオケーブルでつなぎます。
接続できたら「セミオートに入れてトリガーを引きながら」「中継ボックスのスイッチをON」にします。
これで問題なければスマホ側で認識し、接続完了の表示が出ることを確認しましょう。
もし失敗した場合はスマホ側のボリューム(イヤホンの音量)を真ん中より大きくして再度スイッチを入れてみて下さい。
OKであれば「ガン接続状況」に「接続中」と青く表示されます。
画面に表示される項目はいくつかありますが、まず使用するバッテリーを設定しましょう。
リポ7.4v、リポ11.1v、ニッ水8.4vが選べます。
フューチャートリガーはセクターギアの動きを1発ごとに検知して動作を区切っているので、11.1vのリポバッテリーを使ってもピストンクラッシュは起こりにくくなっています。
続いてプリコック機能の調整とバーストモードの設定を。
プリコック機能とはピストン後退位置でストップさせ、トリガーを引いてからBB弾が発射されるまでの時間を短縮することができる機能。
例えば射撃後はピストンが写真のような位置で止めますが、この位置を銃に合わせて4段階で選べます。
バーストモードはフルオートの代わりに1〜10発の発射弾数に変えられる機能。電子制御なので確実にカウントして発射できるのが強みです。
上記の設定が決まったら画面下段の「設定を送信する」で本体基板に書き込みましょう。
通信が問題なくできれば・・・
この表示で無事に完了。
いったん書き込んでしまえば、バッテリーを抜いてもその設定は本体に記憶されます。
実際に動作させてみると、セミオートは非常に小気味良い発射が可能に。
ノーマルとリーチ自体は変わりませんが、軽くてスムーズなトリガープルのおかげで軽快に撃ち込むことができます。引きしろをツメたり11.1vのリポを使えば、体感のレスポンスは大きく向上できます。また、セミ連射によるトリガーロックが起こらないのも大きな利点でしょう。
そしてバーストモードは設定した弾数だけ確実に発射。実際に撃ってみたところ「5点バーストが有効なのでは?」と思いました。
何より各種設定がアプリ上で目で見て、確実にできるのがすごく便利!
従来のFCUでは「ピープ音(モーター音)を聞きながら必要回数だけトリガーを引く」などの設定だったので、面倒だったり間違いが起こりやすかったのです。もちろん、サバゲのセフティでの設定変更も簡単確実にできるはず。
ぜひイロイロな設定を試してみて、扱いやすい電動ガンに仕上げてみましょう。
担当者の方のお話ですと、ツクリマスは、初めての電子トリガー開発ということでした。
国産電子トリガーの雄であるDTMさんをリスペクトをしてらっしゃるということで
今後も電子トリガーの開発を積極的にやっていくとのこと。
最後に39,999円(税込み)という価格は既成品に比べて高いと思ってしまいますが、フューチャートリガーにはメーカーの完全保証が付いてきます(購入後1年は本体基板を5,000円にて有償交換可能)。ハンダ付け不要なので組み込みの難易度は低く、合わせて動作の確実性も高いでしょう。
「FCUのない電動ガンではもうサバゲできない」「さまざまな電動ガンを独自の設定で使いたい」というマニアはもちろん、FCU初挑戦のビギナーにも、ぜひオススメしたいのがこの「フューチャートリガー」です。
なお、メーカー公式YouTubeチャンネルには、今回ご紹介したフューチャートリガーの動作を紹介する映像が公開中なので、こちらも併せてチェックしてみてください。
フューチャートリガー公式web
http://www.futureofairsoft.com
Photo & Text: 乾宗一郎
★この記事へのコメント
コメントを投稿する
★この記事をブックマーク/共有する
★新着情報をメールでチェック!
★Facebookでのコメント