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米軍のパイロット交換プログラムに選抜されたイタリア軍パイロットが A-10 攻撃機を操縦

海外軍事

U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Janiqua P. Robinson
アメリカ空軍には、同盟国の優秀なパイロットを自軍のパイロットとして組み込み、実戦を通して、戦術や操縦テクニックを教える人材交流プログラムがある。

イタリア空軍のパイロット、ロバート・マンゾ大尉は、この人材交流プログラムに選ばれた。彼は優秀なパイロットであるだけでなく、夢のために努力を重ねた人である。

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    「私は子供のころ、イタリア軍の空軍基地の近くに住んでいました。そのとき、偶然、イタリア軍と米軍のエア・ショーを見たのです。米軍パイロットたちの白いヘルメットがとてもカッコよく見えたのです」。
    そのときから、彼は戦闘機パイロットになると決め、努力を始めた。

    「子供のころ、唯一持っていたテレビゲームはフライト・シミュレーターで、読んでいた雑誌も空軍関係のものばかりでした」。


    U.S. Air Force photo by Airman 1st Class Janiqua P. Robinson
    マンゾ大尉は、イタリア軍のパイロットとなったあとも努力を続けた。彼の究極の夢は、「アメリカ軍のパイロット」になること、つまり、米軍のパイロット交換プログラム「サンダー・スタンダード (thunder standard) 」に選ばれることだ。サンダー・スタンダードとは、米軍と同盟軍の相互理解と協力体制を高め、より機能的な作戦を行えるようにするためのものです」。米空軍第74戦闘機分隊指令ブライアン・フランス中佐は語る。

    「イタリア空軍で、人材交流プログラムに志願したパイロットは48名いました。その中の上位4名だけが米軍に派遣されるのです」。マンゾ大尉は努力を続け、ついに上位4名に選ばれた。

    「長い間、夢をかなえるための情熱を持ち続けることは大変でした。そのとき、祖父が私に言った言葉を思い出しました。『夢をかなえるエレベーターはない。一段ずつ階段を上ってゆくしかないんだよ。努力して少しでも夢に近づくしかない』」。


    Photo: Italian Air Force AMX fighter takes off / Wikipedia Commons
    マンゾ大尉がイタリアで操縦する機体は、AMX A-11ギブリである。この機体は、単座軽攻撃機/近接航空支援を目的としたものだ。アメリカ空軍ではA10サンダーボルトに相当する。当然、マンゾ大尉が乗る機体はA10であった。

    「私は、AMX A-11とA10は同じようなものだろうと思っていました。しかしまったく別物です。たとえばGAU-8機関砲です。AMXにも20mm機関砲が装備されていますが、GAU-8は次元が違う。操縦席でヘルメットやエアマスクを装着していても、GAU-8機関砲の振動や咆哮、そして火薬の臭いすら伝わってくるのです」。

    マンゾ大尉は、13年のパイロット軍歴を通してついに夢をかなえたのである。彼は米空軍でA10パイロットして数年間、実戦を経験し、やがてイタリア空軍でA10パイロットの指導者となるだろう。

    「思い通りにいかないときもあるでしょう。でも、夢に向かって努力し夢が実現すれば、そんなときでさえ、価値があったと分かるでしょう」。マンゾ大尉はインタビューを締めくくった。

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