Photo from FPSRussia official FaceBook

8日、銃器・爆発物の追跡調査をおこなっていたジョージア州フランクリン郡の保安官事務所が、違法な薬物を所持していたとして、カイル・マイヤーズ（Kyle Lamar Myers）容疑者（30歳）の身柄を拘束した。薬物は前日に、同州内のカーネスビルにある郵便局に投函されていたことが明らかとなっている。

カイル・マイヤーズの名前でピンと来た人はきっと少ないだろう。しかし、「FPSRussia（FPSロシア）」または「ドミトリ・ポタポフ（Dmitri Potapoff）」と言えば、ミリブロ読者の多くも気付くはずだ。

家宅捜索の中で、自宅からは50挺以上の銃火器が押収されている。いずれも違法性の無いものであったことが報じられていることからも、今回の逮捕は違法薬物に限定されたものとなる。

今週半ばになって地方メディアがキャッチしたこの情報に先立つこと2週間前、米国の著名な銃器フォーラムでは、「マイヤーズ容疑者の身柄が拘束された」とするスレッドが立っていた。それによると、マイヤーズ容疑者は「蒸気を吸引する目的で "THC（テトラヒドロカンナビノール）"を自宅に届くよう注文していた」ことが記されている。THCとは、大麻の穂や葉に含まれるカンナビノイド（化学物質）の一種。脳神経のネットワークを切断し、幻覚作用、記憶への影響、学習能力の低下、知覚の変化などを引き起こすとされている。

マイヤーズ容疑者にまつわる事件性のニュースは、ここミリブロ公式でも過去2回取り上げている。いずれも2013年初頭に起きており、1つは彼がYouTube上の演出で使用していた爆発物の「タネライト（Tannerite）」について認可を得ていなかったことで、ATFの捜査官×50名が家宅捜索に押し掛けている。

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もう1つは、その事件の2ヶ月前に起きた悲劇について。マイヤーズ容疑者が「FPSRussia」ビジネスのパートナーとしていたキース・ラトリフ（Keith Ratliff）氏の射殺体発見事件だ。ラトリフ氏の射殺体は自身がオーナーを務める銃砲店で見付かっており、その頭部には1発の銃創が確認されている。当時、「殺人」として扱われたこの事件を機に、FPSRussiaの映像製作は、一時休止に追い込まれている。様々な「陰謀論」が囁かれるも、当局による捜査は進展が無く、事件はいまだ解決していない。

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25日時点で、FPSRussiaのYouTubeチャンネルには630万以上の登録者が確認できる。VALU騒動で連日、日本のメディアで登場している著名ユーチューバーのヒカル氏が270万近い登録者を抱えていることと比べても2倍以上の数字となっている。