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アメリカ陸軍が「エナジードリンクのガブ飲みはやめよう」と呼びかけ

海外軍事
ちょっと疲れたときや眠気を感じるとき、いわゆる「エナジードリンク」を飲んでリフレッシュする人は多い。しかしエナジードリンクの飲み過ぎは体に様々な影響を与えるとして、アメリカ陸軍の研究機関が「ガブ飲み」を控えるよう呼びかけている。

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陸軍研究所の調査によれば、2010年にアフガニスタンで行われた「不朽の自由」作戦では、45%の兵士が1日に最低1本、14%は1日3本以上のエナジードリンクを飲んでいたことが分かった。

エナジードリンクは若者やスポーツ愛好家などアクティブな層を中心にマーケティングを行っており、基地の売店でも入手が容易なことから兵士たちに人気がある。しかし軍の研究によれば、以下のような懸念があるという。

1. 副作用
エナジードリンクにはカフェインが大量に含まれている。カフェインの摂り過ぎは高血圧やパニック、心臓の動悸、不安、脱水症状、不眠などの原因になることがある。また特にアルコールと同時に摂取した場合は過敏性腸症候群になる恐れもある。

軍の機関は4時間毎に200ミリグラム以上のカフェインをとらないよう推奨している。特に女性は体重が軽いため、同じ量のドリンクを飲んでも相対的にカフェイン摂取量が多くなるため注意が必要だ。

また、エナジードリンクにはカフェインの他にも様々な成分が含まれているが、これらを大量に摂取した場合の副作用や長期的な影響についてはデータが少ない。何を摂取しようとしているのかよく注意すべきである。

2. 糖分
あるエナジードリンクは1缶で27gもの砂糖を含んでいる。これは男性では1日の推奨摂取量の2/3、女性では2g多い量になる。2本、3本と飲めば、推奨摂取量の2倍、3倍はすぐに超えてしまう。糖分の摂取は1日の消費カロリーの1割以下に抑えるべきである。

3. アルコールとのミックス
最近はエナジードリンクでアルコール飲料を割る飲み方をする人が増えている。メーカーからミックス済みのものも売られている。味は普通のものとほとんど変わらず口当たりがよいので飲みすぎてしまうが、ビールよりもアルコール度数が高いので酔いやすい。カフェインとアルコールが同時に作用し「覚醒しながら酔っ払っている状態」になってパフォーマンスに影響を与える他、カフェイン・アルコールとも利尿作用があるため脱水症状に陥る可能性もある。

4. 不眠
眠気を飛ばすために飲みすぎると、今度は睡眠の質が悪化し、悪循環に陥る。

カフェインは正しく摂取すれば効果があるが、睡眠6時間前には摂取しないことが重要だ。実際、3本以上飲む人の平均睡眠時間は4時間以下の睡眠になっており、本人も知らない間に眠れなくなっている。睡眠が浅くなり、途中で一度目覚めてしまうケースも多い。

不眠は記憶力と注意力に影響が出る。仕事中に寝てしまうケースも多くなり、危険である。

5. 成分の謎
エナジードリンクは軍制式の飲料ではないので、その原材料や成分についてすべてが明らかにされているわけではない。

エナジードリンクにはタウリンが多量に含まれているものが多い。これは動物の細胞の中にあるアミノ酸の一種で身体的・心理的にパフォーマンスがよくなるとされているが、実際の効果は不明瞭である。

このように、エナジードリンクは適量であればよい、大量に摂取することで問題が発生することがある。軍では、エナジードリンクの代替品として「普通の水」をしっかり飲んで水分を補給することを推奨している。

Source: The science behind why you should stop chugging so many energy drinks | Article | The United States Army

Text: Chaka (@dna_chaka) - FM201702
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。


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