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「我々はロックバンドではない」― 厳格な米海兵隊で再入隊の進路を阻む「タトゥー」

海外軍事

Photo By: PAO
"Tattoos could hinder your career path"
米軍のタトゥー規則(Tattoo Regs)が、再入隊を希望する退役軍人の大きな障壁になっていると、マリーン・コー・タイムズ紙(Marine Corps Times)が報じている。

タトゥー規則は米四軍ごとに異なっており、海兵隊が最も厳格な内容となっている。各軍は規則のガイドブックをリリースしているが、陸軍の 2 ページに対して海兵隊は 32 ページにおよび、詳細な説明文の他にカラー写真や図解、印刷して使用する二種類の測定ツールを掲載している。

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    近年、若年層のタトゥー人気を考慮し、米四軍は規則の修正に着手している。海兵隊が 2016 年 6 月 2 日に発表した改訂版は、以前より緩和した内容となった。


    Image from U.S. Marine Corps

    ― 米海兵隊のタトゥー規則の大まかな内容 ―
    ●禁止箇所は、頭部、首筋、口内、手、手首、膝、肘
    ●体力訓練用ユニホーム(Tシャツと短パン)から露出しない範囲はOK
    ●士官より下士官の方が緩い規定
    ●帯状図柄の最大幅が2インチから3インチに緩和
    ●禁止図柄は、性差別、ヌード、人種差別、下品、攻撃的な内容、など国民に不信感や失望を与えるモノ

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    分隊支援火器射手(マシンガンナー)として 2012 年にアフガニスタンへ赴任していた元海兵隊員のブライアン・ダヴェンポート氏は、2015 年に再入隊を志願したが‟ふたつのタトゥーが大きなひとつのタトゥー”と見なされて入隊を拒否されたと語っている。その時の担当官に「退役軍人であることは関係ない。我々は進化した海兵隊だ。」と言われたことで、‟海兵隊は戦闘経験者を評価しない”とダヴェンポート氏は悟り、その二日後に陸軍へ志願し入隊を果たした。

    また、米海兵隊特殊作戦コマンド (U.S.MARSOC)に所属していたマシュー・マーティン氏は、タトゥー規則によって海兵隊キャリアを不当に終わったと思っている。能力主義を信条として約 15 年間務めたが"平時の海兵隊は最悪だ"と語り、2013年に海兵隊を去った。 

    マリーン・コー・タイムズ紙は彼らの他にも、タトゥーを理由に再入隊を拒否された退役軍人の声を紹介している。海兵隊によると、2015 年 6 月からの一年間で 14,000 件以上の再入隊希望があったが、このうちの 33 件がタトゥー規則に違反しており入隊を拒否したとのこと。

    タトゥー規則について海兵隊司令官ロバート・ネラー将軍は、「私たちはロックンロール・バンドではない。 私たちは海兵隊員である。 私たちはブランドを持っている。 人々は海兵隊に期待している。海兵隊員が法執行官として再就職することはよくあるが、その志望者のタトゥーの有無は各機関ごとで厳しくチェックされている。今後、規則をさらに緩和する計画はない。」と語っている。

    Text: 弓削島一樹 - FM201709

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