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米海兵隊がM4カービンからのリプレイスを企図し、M27 IAR×5万挺余りの追加調達を計画

海外軍事
米海兵隊システム司令部は、11日付の連邦事業機会(FBO: Federal Business Opportunities)の公告を通じて、M27歩兵用自動小銃(IAR: Infantry Automatic Rifle)×50,814挺の追加調達を計画していることを示した。

海兵隊は既に11,000挺のM27購入に関する情報提供依頼書を発出しているが、こちらはM249分隊支援火器(SAW: Squad Automatic Weapon)の大部分をリプレイスすることを狙ったもの。今回の追加調達は、「M4カービンのリプレイスを企図」しており、海兵隊内部でおこなわれた評価の結果、ライフル分隊におけるM27の運用拡大を決めている。

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    今回示された事前提案書では、「この通知の意図は、競争上の提案要求では無い」ことが示されている。このことからも他企業からの参画にも門戸が開かれているが、「単独供給」であることが必然的な条件となっていることと、その回答期限が8月28日と差し迫っていることからも、契約は実質的に「ヘッケラーアンドコッホ社」を名指ししているに等しい。そしてその裏を返せば、単独供給契約であるが故に、"Every Marine is a Rifleman"(すべての海兵隊員はライフル銃手である)をモットーとする海兵隊が、将来的により多くのM27を発注するとなれば、その請負事業者は要求を満たす相応の生産能力を求められることに他ならない。


    Screen shot from U.S. Marine Corps official FaceBook video


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    M27は、2011年4月にハワイを拠点とする第3海兵・第1大隊がアフガニスタン・ガームザーで展開した時に投入されたのが初めて。M4よりも50~100メートル射程が延伸されている。M27が殆どの点でM4カービンを凌駕している事について専門家の間で異論が無いとされるも、唯一の悩みどころに、M4がユニット当たり1,000ドル(=約11万円)に対してM27が3,000ドル(=約33万円)と、3倍の「コスト面での割高」が挙げられている。

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    現在、海兵隊は各個の歩兵分隊につきM27×3挺を配備している。マリーンコープス・タイムズによると、新たな発注は分隊長を除いて全てのM4がM27に塗り替えられることになり、訓練内容もこれに伴って変更されるとのこと。

    いずれにせよ、先立つものが無ければ調達はできず、一朝一夕でM27を装備した多くの分隊が出来上がる訳にも行かない。資金調達のスケジュールは、会計年度ベースで2019年と2020年度に予定されており、予算獲得次第で2018年度にその一部が調達される予定となっている。

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