【エアガン分解講座】VFC・ガスブローバック「Mk11 Mod.0」編

エアソフト・サバゲー・実銃・アウトドア関連レポート
ライターのイヌイです、こんにちは。
前回のレビューでVFCのガスブロ「Mk11 Mod.0」の外観をメインにレポートしましたが、今回はその構造や気になる内部パーツを紹介していきたいと思います。
というのも、動作や構造までリアルに再現できるガスブロライフルなので、その中身が気になる人も多いのでは?というのがまず1つ。10万円オーバーのこのモデルを買うような人は、リアルパーツの導入やカスタマイズなどにも興味があるかも!という理由もあります。

というわけで分解方法を述べつつ、気になったパーツをピックアップして紹介しましょう!
このモデル自体の概要を知りたい人はレビュー記事の方をご覧ください。

関連記事:
【エアガンレビュー】7.62mmARの初ガスブロ化、VFC「KAC Mk11 Mod.0」レビュー

今回の取材協力も引き続き東京・新宿のエアボーンさん。
同店での販売価格は106,400円です。
エアソフトガンショップ エアボーン
http://www.airborne-shop.com/
まずはAR系でおなじみ、レシーバーの分割から。
AR系のレシーバーはバレル側のアッパーとトリガー・ストック回りのロワーが組み合わさってワンセットとなっています。
最初に後方のテイクダウンピンをセレクター側から押し込みます。
専用のピン抜きやMAGPULのダミーカートなど樹脂製の工具を使うといいでしょう。
すると前方のピボットピンを支点としてテイクダウンできるようになります。
写真ではハンマーダウンの状態ですが、ハンマーコックでセフティをかけた状態でも構いません。次にピボットピンも押し出します。
テイクダウンせずに前後のピンを同時に抜いても大丈夫です。
これらのピンにはストッパーがあり、紛失防止のため完全には抜け切りません。
これでアッパーとロワーに分割できました。
AR系はこの状態まで簡単に分解でき、運搬やクリーニングが手軽に行えるのが特徴。
ちなみに実銃のMk11 Mod.0は、テイクダウン状態でガンケースに収める仕様になっています。
特にアッパー側はサイトやスコープを乗せたままバラせるので、この状態から組み上げても照準の再調整がいりません。マッチライフルの高精度を活かしつつ、可搬性や収納性を発揮できるわけです。

さて、分解の前に5.56mmのレシーバーと比較してみました。
このようにまずレシーバーの長さが違います。カートデフレクターやフォワードアシストノブがなく平面構成なため、余計のっぺり見えるかもしれません。
ただし7.62mmARの中でもNoveskeのN6やLaRueのOBRはカートデフレクターのみ装備、S&WのM&P10は両方装備しているなどメーカーごとに微妙な違いがあります。
デルタリング(バレルナット)の太さも違い、7.62mmならではの力強さがありますね。

ここでチャージングハンドルとボルトキャリアを後方から引き抜きます。
長さは違いますがこのあたりは一般的なM4/M16と同じ構造。
ボルトキャリアも5.56mmのものとかなり違います。
キャリアキーのある前方はかなり太い一方、後ろ側は5.56mm用と同じ太さに。7.62mmのARはM4/M16と同じバッファーチューブを使うためです。
そしてこのモデルならではのポイントがここ。
ボルトキャッチがかかる「受け」の部分に平ネジが埋め込まれています。
ホールドオープン時はリコイルスプリングの圧力がこの一点に集中するため、ガスブロARでは受けの摩耗対策がキモだったのです(すり減るとホールドオープンしなくなる)。
そこで硬いスチールの平ネジで摩耗を抑え、なおかつ反対側には予備のネジも装備。同社のガスブロHK417と同じ仕様で、非常にユーザーライクな設計だと思います。
ボルトキャリアはアルミ製で重さは264g。
後方にはスチール製のウェイト(102g)が組み込まれています。
ガスブロのARはHFC134aで動作するため、ボルトキャリアの全体が重いと動作が緩慢になってしまいがち。しかし、後方を重くすることで動作とリコイルのバランスが取れ「ビシビシ動いて後ろ向きのリコイルがガンガンくる」ようになるそうです。

ではハンドガードを分解していきましょう。
まずはガスブロックを取り外す必要があります。
最初にアウターバレル(正ネジ)をねじって外します。ガスブロック下部の2本のピン(テーパーピンではなくダミーピン)を抜き、下面にあるイモネジを緩めれば準備は完了。
ホップ調整ダイヤルを兼ねたガスチューブをぐりぐりと回していくとガスブロックが前方にズレて取り外せます。
この状態でバレルナットのカバーを緩めると・・・
ハンドガードが外れて前方に向かって抜くことが可能。ガスチューブはハンドガードを外したらナナメ上に引き抜けます。
バレルナットは前方の穴にAR専用の分解工具を引っ掛けて回転させましょう。
AR15用のバレルナットツールはピンの数や位置が違うのでそのままでは使えません。加工するなり違うものを使うなりで対応して下さい。
ちなみに気になっている人もいるであろう、バレルナット部の寸法はこの通り。
手持ちのパーツを付けたい人、あるいは流用を考えている人は参考にどうぞ。
ちなみにネジピッチは確認できませんでした。実物のSR25用バレルナットもレプリカのミリピッチのバレルナットもなかったためです、すいません。ただ、同社のガスブロM4から判断するとインチピッチじゃないかと・・・。

さて、バレルナットを外すとバレルユニットが前方に抜けます。
チャンバーはこんなかんじ。大きなチャンバーガイドの中に独立したホップチャンバーが組み込まれています。
チャンバーガイド左右のイモネジを緩めれば・・・
インナーバレル+ホップチャンバーが後方に向けて摘出できます。
写真の黒いC字のパーツは、チャンバーガイドに付くゴム製のクッションパーツ。ボルトキャリアの激突するショックを吸収するためのパーツですが、消耗が早そうです。
ここでガスチューブで押されるホップ調整のしくみを見ておきましょう。
ナナメになったパーツがシーソー状のホップレバーを押し上げ→押し下げという構造。撃っていて緩んでくる可能性は低いですが、調整自体はかなりピーキーです。
インナーバレルの形状はどこかで見たような・・・
調べてみたところ東京マルイのガスブロハンドガンと互換性がありますが、さすがにハンドガン用で500mmはないと思います。VSR用が使えるかは未確認。
ホップパッキンはガスブロ・VSR用が使えるのでPDIのWホールドチャンバーパッキンなどの投入も可能。カスタムパーツで実射面もグレードアップできそうですね。

次にロワー側も軽く紹介しておきましょう。
ハンマーやトリガー回りはM4/M16と同じ機構なので特に分解していません。
今回は確認できませんでしたが、トリガーピン・ハンマーピンの長さや間隔が5.56mmのARと同じため、ハンマーやトリガー、ディスコネクターやセレクター、マガジンキャッチなどは同社のガスブロM4と共用の可能性があります。
マガジン挿入時の様子。
ボルトキャッチレバーの掛かり方が分かりますね。
なお、マガジンにはホールドオープンしないようにする「空撃ち用の切り替えレバー」がありますが、この切り替えは信じられないくらい固いので注意しましょう。
テイクダウンピンの周囲はセミオートフレームならではの仕様。
もともとフルオートシアピンがなく、テイクダウンピン回りに厚みがあるSR25のロワーをしっかり再現しています。赤いパーツはアッパーの固定時にテンションを掛けてガタを取るアキュウェッジ。
バッファーはかなり長いライフルサイズを搭載。
矢印の可動部がポイントで、ここの反発力でボルトキャリア前進時の初期動作が大きく増しています。動作はブローバック時のみで、ホールドオープンではテンションはかかりません。リコイルスプリングも適度な重さで、このあたりのバランスが134aでもビシビシと快適に動くセッティングの要と思われます。
バッファーチューブはライフルサイズですが、実銃のライフルチューブ+スペーサーという仕様ではなくやや長めのチューブのみ。

以上、ざっとですがVFC・Mk11 Mod.0の分解方法と内部パーツのレビューでした。
ロワーは従来のガスブロM4シリーズとあまり変わりませんが、アッパー側はよく考えられたパーツ構成でリアルさと動作性をうまく両立させています。
ちなみにチャンバー回りの構造から見ると、そう遠くない将来このガスブロを改良した電動ガンが発売されるかも。同社のHK417も電動化を考慮したガスブロが先にリリースされたので、同様ではないかと期待してしまいます。VFCさん、ぜひお願いします。
サバゲーマーなら電動ガン一択ですが、広い意味でのガンマニアやAR好きにとっては内部機構や分解まで楽しめるガスブロの方が欲しい!という人も多いのではないでしょうか。
現状唯一の7.62mmARとして、オススメのガスブロライフルです。

取材協力:エアボーン
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-23-6
グローイン新宿御苑1階
TEL:03-5363-2354
営業時間:13:00~22:00
定休日:毎週火曜日、第三木曜日

Photo & Text: 乾宗一郎

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