WWII 西部戦線のカナダ軍スカウトスナイパーに迫る TV ドキュメンタリー「Black Watch Snipers」
第二次世界大戦のヨーロッパ西部戦線に参加したカナダ陸軍ブラックウォッチ連隊所属のスカウトスナイパー 5 名の真実に迫ったテレビドキュメンタリー『Black Watch Snipers (ブラック・ウォッチ・スナイパーズ) 』のトレーラーが、Youtube の Yap films 公式チャンネルで公開中である。
本作はカナダ版の「バンド・オブ・ブラザーズ」ともいえる内容で、11 月 11 日イギリス / カナダ戦没者追悼記念日(リメンブランス・デー:Remembrance Day)に向けて製作され、歴史番組を主に手掛けているカナダのテレビ放送局:HISTORY Canada で今年の同記念日に放送されたものである。
カナダ陸軍ケベック地域軍第 34 カナダ旅団群に属すブラックウォッチ連隊(別名:ロイヤル・ハイランド連隊)は、1862 年に発足した同国で最も古い高地連隊であり、ノルマンディー上陸から 10 ヶ月間のヨーロッパ西部戦線においてカナダ軍のどの連隊よりも多くの戦死者を出している。特に激戦となった 1944 年 7 月 19-25 日"ヴェリエール・リッジの戦い(Battle of Verrieres Ridge)"では、初期の作戦:尾根攻略に参加した兵士の 97% が帰還していない。
本作では、当時連隊のスカウトスナイパーだったジミー・ベネット(Jimmy Bennett)、ジム“フック”ウィルキンソン(Jim“Hook”Wilkinson)、ラッセル“サンディ”サンダーソン(Russell“Sandy”Sanderson)、マイク・ブルナー(Mike Brunner)の 4名 を招き、戦死した戦友デール・シャープ(Dale Sharpe)のエピソードを語りながら同連隊の様子が再現されている。デール・シャープは小隊の英雄と言われた人物である。また彼らは、第一次世界大戦でヴィクトリア十字章(Victoria Cross)を幾つも受勲している。彼らスカウト小隊は、主要なカナダ軍より先行して敵を排除する任務を与えられ、ノルマンディー上陸後のフランスからベルギーのアントワープを経てオランダへと進軍し、最終的にはドイツへ至っている。
本作の監督/プロデューサー:ロビン・ビックネル(Robin Bicknell)は、デール・シャープの遺族を取材することから始め、彼らにまつわる話を同連隊に所属していた退役軍人10名ほどに聞いた後に、4 名のインタビュー撮影に臨んだ。ウィルキンソンとサンダーソンは撮影後に他界している。“これまでに映画化されることの無かったブラックウォッチ連隊のエピソードを描いた。4 名それぞれが、シャープに対して敬意と悲しみと名誉を持って語っている。シャープの遺族は、本作を通じて初めて真実に知ることとなった。"とビックネル監督はカナダプレス紙(THE CANADIAN PRESS)のインタビューで述べている。
国際的な上映は現在検討中で、映画制作会社 Yap films はDVD販売を予定している。
Text: 弓削島一樹 - FM201611
カナダ陸軍ケベック地域軍第 34 カナダ旅団群に属すブラックウォッチ連隊(別名:ロイヤル・ハイランド連隊)は、1862 年に発足した同国で最も古い高地連隊であり、ノルマンディー上陸から 10 ヶ月間のヨーロッパ西部戦線においてカナダ軍のどの連隊よりも多くの戦死者を出している。特に激戦となった 1944 年 7 月 19-25 日"ヴェリエール・リッジの戦い(Battle of Verrieres Ridge)"では、初期の作戦:尾根攻略に参加した兵士の 97% が帰還していない。
本作では、当時連隊のスカウトスナイパーだったジミー・ベネット(Jimmy Bennett)、ジム“フック”ウィルキンソン(Jim“Hook”Wilkinson)、ラッセル“サンディ”サンダーソン(Russell“Sandy”Sanderson)、マイク・ブルナー(Mike Brunner)の 4名 を招き、戦死した戦友デール・シャープ(Dale Sharpe)のエピソードを語りながら同連隊の様子が再現されている。デール・シャープは小隊の英雄と言われた人物である。また彼らは、第一次世界大戦でヴィクトリア十字章(Victoria Cross)を幾つも受勲している。彼らスカウト小隊は、主要なカナダ軍より先行して敵を排除する任務を与えられ、ノルマンディー上陸後のフランスからベルギーのアントワープを経てオランダへと進軍し、最終的にはドイツへ至っている。
本作の監督/プロデューサー:ロビン・ビックネル(Robin Bicknell)は、デール・シャープの遺族を取材することから始め、彼らにまつわる話を同連隊に所属していた退役軍人10名ほどに聞いた後に、4 名のインタビュー撮影に臨んだ。ウィルキンソンとサンダーソンは撮影後に他界している。“これまでに映画化されることの無かったブラックウォッチ連隊のエピソードを描いた。4 名それぞれが、シャープに対して敬意と悲しみと名誉を持って語っている。シャープの遺族は、本作を通じて初めて真実に知ることとなった。"とビックネル監督はカナダプレス紙(THE CANADIAN PRESS)のインタビューで述べている。
国際的な上映は現在検討中で、映画制作会社 Yap films はDVD販売を予定している。
Text: 弓削島一樹 - FM201611
タグ :WWIIカナダBlack Watch Snipersブラック・ウォッチ・スナイパーズブラックウォッチ連隊スカウトスナイパーカナダ戦没者追悼記念日Remembrance Dayロイヤル・ハイランド連隊バンド・オブ・ブラザーズ
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