義足で戦場へ、米陸軍レンジャー隊員の回顧録が発売中

ミリタリーブログサポートチーム

2013年05月07日 15:40

決して諦めない、不屈の精神を持つ義足の米陸軍レンジャー隊員の回顧録 "Back in the Fight" が St. Martin's Press より 5/7 にリリース。著者は、米陸軍 第 75 レンジャー連隊 第 3 大隊 (3rd Battalion, 75th Ranger Regiment) に所属した Sgt. 1st Class の Joe Kapacziewski 氏 で、切断措置を伴う外科手術後に戦場へ復役した兵士としては、米陸軍史上初とのこと。高校卒業と同時にレンジャーを目指し、3 度の Purple Heart と Bronze Star の授賞など輝かしい功績を持つ。
軍隊生活で大きな転機を迎えたのは、2005 年にイラク北部で展開中に発生した敵の襲撃。車列が敵の攻撃に遭遇、搭乗していた Stryker のガンナー・ハッチに手榴弾が投げ込まれ、右腕の神経、動脈を切断、右足の膝下を損壊する大惨事に見舞われた。40 回以上にも及ぶ外科手術を耐えたが、右足だけは治癒することができなかった由。2010 年、自身通算 9 回目、脚を失ってから 5 回目のディプロイメントで、アフガニスタン東部の集落で再び待ち伏せ攻撃に遭遇。危機的な状況にもかかわらず勇気ある行動で一命を取りとめ、3 度目のパープル・ハートを授賞した。

New York Post 2013/05/04
Amazon 2013/05/07
Ref : OTF Soldier Story for November 29, 2010 - Sgt. 1st Class Joseph Kapacziewski
Photo (embed) : Sgt. 1st Class Joe Kapacziewski is shown in Afghanistan in 2009.

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