2015年04月22日 19:53
ゲリラを掃討するためには一般人と信頼関係を構築し、協力を得なければならない。アフガニスタンにおけるタリバンとの戦いで、アメリカ陸軍特殊部隊司令部は女性だけのチーム「CST(Cultural Support Team)」を編成し目覚ましい成果をあげたが「Ashley’s War: The Untold Story of a Team of Women Soldiers on the Special Ops Battlefield(訳:アシュレイの戦争:特殊作戦における女性チームの知られざる物語)」はこのCSTに配属されたうちの1人、そして最初に戦死したアシュレイ・ホワイト中尉の物語である。
元々アメリカ軍は医療活動を通じて住民と接触し、地域の情報を得るMISO(Military Information Support Operations……情報支援活動、心理作戦)を行っていた。そして地方復興チームと行動するFET(Female Engagement Team……女性行動チーム)が編成される。これは一般女性との接触を通じて情報を得たり、女性コミュニティのリーダーとの交渉の窓口となるのが目的のチームであった。アフガニスタンにおいて家は女性の領分であり、男性、しかも外国人の兵士が介入することは大きな反発を招いていた。FETはこうした衝突を緩和し、関係を円滑にするのに活躍した。FETは陸軍だけでなく海兵隊に同名・同目的のものが存在する。
著者のゲイル・スマク・レモンは、アフガニスタンの女性起業家に関する著書「The Dressmaker of Khair Khana」もある人物。TEDxWomenでも女性と経済についての講演がある。
Chaka (@dna_chaka)
世界の様々な出来事を追いかけるニュースサイト「Daily News Agency」の編集長。